【ハリー・ポッター】編
163 “賢者の石”防衛戦
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校長へと直ぐに梟を飛ばしてくれ。……現状を論理的にダンブルドア校長へと説明出来る、ハーマイオニーにしか頼めない事だ」
「判った…。……私、行ってくる。……だからお願い、二人共──絶対に生きてて…っ!」
ハーマイオニーはしゃがれた声でテーブルから一本の瓶を取るとそれを一気に飲み干し、来た道──紫の炎の向こうに消えていった。
「……行こうか、アニー」
「……うん。……ところで──作戦とか決まってたりするの?」
「……理想的な流れとしては武装解除≠ナ杖を奪い、固め≠ス後に、粉々≠ノしてやる事だな」
「死ぬんじゃない…?」
「ヴォルデモートが憑いている以上は、出来ればだが、壊しきっておきたい」
「……そっか…」
アニーは選ぶ℃魔ェ出来るのか、食い下がらない。……それからアニーにもう1つの作戦≠説明して、二人で小瓶の中の液体を飲み干した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
黒炎の向こうには“忍びの地図”が示していた通り、クィリナス・クィレルが居た。
「貴方はクィレル先生…?」
“みぞの鏡”で棒立ちになっているクィレルに、俺は問い掛ける。……思いもよらなかった≠ニ云う情感を籠めるのがミソ。
「……馬鹿なっ! なぜアニー・ポッターが二人居る!」
クィレルは鏡で俺とアニーの存在に気付き──“己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)”でアニーに変身した俺と、アニーを見て甚く狼狽する。……そしてそれは何よりも判りやすい隙であり、これを好機とみた俺は…
――“麻痺せよ(ステューピファイ)”
「っ! “護れ(プロテゴ)”! ……“縛れ(インカーセラス)”!」
――“護れ(プロテゴ)”…“妨害せよ(インペディメンタ)”
――“武器よ去れ(エクスペリアームス)”
「……っ! しまった!」
まず俺の失神呪文≠ヘ防がれ──お返しとばかりに捕縛呪文≠ェ飛んでくるが、それを防御してクィレルの動きを妨害呪文≠掛けて遅らせる。……そしてアニーの武装解除≠ェクィレルの杖を奪う。
――“固まれ(デューロ)”
アニーからのアイコンタクトに1つ頷く。……トドメ≠ヘ俺が>氛氓ニ云うことなのだろう。
……固形化≠オているクィレルに向けてとある呪文を使う。
――“粉々”
粉々になるクィレルの肉体。
――<この恨み忘れんぞ、アニー・ポッター!>
そんな絶叫は聞こえなかった事にして、ダンブルドアが戻ってくるまではアニーと談笑する事にした。
SIDE END
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