暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
163 “賢者の石”防衛戦
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次の場所に進めるであろう扉の近くにある箒を指しながら言ってみる。……目を逸らしているハーマイオニーを生暖かく見守っていると、アニーが立候補。

……しかし、アニーが箒を握った瞬間、部屋の中に在った鍵がアニー目掛けて襲い掛かる。アニーはあっちへ行ったりこっちへ行ったりで鍵を振り切ろうとするものの、鍵はどこまでもアニーを追跡する。

「アニー!」

叫ぶハーマイオニー。しかし俺は心配していない。……何故ならば杖を構えていたのを見ていたから。


――“万全の護り(プロテゴ・トタラム)”


アニーを狙う鍵は、アニーの盾≠ノ触れた瞬間砂塵となってきえる。……(やが)てアニーを狙っていた鍵が消えると残ったのは、鈍臭く飛ぶ──片方の翅が折れている様な、ぼろぼろの鍵だけで…

………。

……。

…。

次の場所に進んでみれば巨大なチェス盤があり──はしたが、ハルケギニア時代、たまにジョゼフからチェスの手解きを受けていた俺からしたら、突破はそうそう難しいことでもなかった。

……今でもジョゼフに勝てると思えないのは、俺の想像が勝手にジョゼフを持ち上げすぎているからか。

閑話休題。

その次の部屋はトロールだったが何故か気絶させられていた。そのまま三人で通過。

次の関門であろう場所には、7つの大小様々な並べられた(びん)巻物(スクロール)が置かれているだけだった。

(流れからするなら、スネイプ先生の罠──か)

原作≠カゃあったのかね?>氛氓ネどと考えながら最後尾を歩いていた俺が部屋の敷居を跨ぎきると、ごうっ、と紫炎が吹き上がり来た道を──黒炎が前方の道を塞ぐ。……有り体に云わば閉じ込められた。

「すごいわ、これ! 論理パズルよ」

ハーマイオニーはそんな状況下で、巻物(スクロール)を読みながら喜色を含めた声を上げては、ハーマイオニー曰くの論理パズル≠ノ没頭しだす。

「解ったわ!」

……数分してハーマイオニーはにらめっこしていた巻物(スクロール)から顔を離すと、並べられていた瓶の中から一番小さな瓶を取る。

「これが私達をあの黒い炎から護ってくれるわ」

「……でも、誰が行くの?」

瓶は1つ。それも一口あるかどうか。……アニーのその疑問は尤もである。

「いや、()やそうぜ──“そっくり(ジェミニオ)”」

俺が掛けた双子の呪文≠ノよって、瓶は三つに増える。これで三人で通れる様に。しかしハーマイオニーの肩は震えていて──

「私──」

「ハーマイオニー、ここまで知恵を貸してくれてありがとう」

「……っ! 私…っ!」

「ハーマイオニーはダンブルドア
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