【ハリー・ポッター】編
162 ノルウェー・リッジバック種のノーバート
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
判ったらしい。
「ハグリッド、その時おかしいとは…?」
「何しろ、次から次に酒を奢ってくれてな、その──な…?」
言い訳がましく語るハグリッドに、勝手に天井と水平になろうとする顔を、顎を引いて必死に抑える。
「……で、余り急かす様な事は言いたくないんだが──ハグリッドはこのドラゴンの卵を孵してどうするつもり?」
「ロン、違法なのは充分に理解しとるが判っておくれ、ドラゴンを飼うのがガキん頃からの夢だったんだよ」
「……取り敢えず、火にくべてしまった以上は孵すしかないんだろうけど…」
「あっ」
そんなこんなで皆して頭を捻って、そろそろチャーリーにぶん投げる案を出そうとした時、アニーがいきなり手のひらポン≠して、妙案が浮かんだのか──明るい声を発した。俺、ハーマイオニー、ハグリッドはいきなり声を発したアニーに顔を向ける。
「なんか思いついたの、アニー?」
「チャーリー──チャーリー・ウィーズリーだよ。……ロン、確かロンのお兄さんのチャーリーは確かルーマニアで竜使い(ドラゴン・キーパー)≠してるって言ってたよね?」
「ああ、言ったな。……もしかして──」
「そのもしかして≠セよ。……これはもう、その道のプロに頼るしかないと思う」
豈図らんや、アニーの口からチャーリーに頼る≠ニ云う俺と同じ提案がでるとは。……俺も出そうとしていた案だったので、アニーの提案に俺も承諾。ふと横のハーマイオニーを見てみれば、乗り気なのが判る。
「だがなぁ…」
「ハグリッド、ダンブルドアに迷惑を掛けたくないでしょう?」
「それは、もちろんだとも…」
ハグリッドはごねるが、ハーマイオニーが追い討ちを掛けるかの様にダンブルドアの名前を出してハグリッドを諌める。
……結局のところ、これから孵るだろうドラゴンはチャーリーに任せる事になり、その日は時間も時間だったので一旦解散となった。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE アニー・リリー・ポッター
「……アニー、ハーマイオニー、どう思った?」
日も傾きはじめた、ハグリッドの小屋からホグワーツの城への──もはや歩き馴れた道程で、いきなりロンが口を開く。……ロンのそのどう思うのか?≠ニ云う──ざっくばらんな質問だったが、ロンがボクとハーマイオニーに訊きたい事は大体理解している。
……つまり、ロンの問い掛けは誰がハグリッドにドラゴンの卵なんか渡したのか>氛氓ニ云う事。
「ボクは十中八九彼≠セと思ってるよ。……それに、ハグリッドの事だからフラッフィーの宥め方を、そいつにうっかり洩らしててもおか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ