【ハリー・ポッター】編
162 ノルウェー・リッジバック種のノーバート
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されているが、11歳の少女には変わりないのだ。
「ハグリッド、窓を開けていい? このままじゃ、ハーマイオニーが干からびちゃう」
「悪ぃが、そりゃあなんねぇ」
しかしハグリッドは、アニーのハーマイオニーを慮る提案を悪びれながらも拒否する。……あまり俺達からの頼みを断った事がないハグリッドである。
そんなハグリッドの態度にふと違和感を覚えた俺達三人は熱源を探す。
「っ!?」「っ!?」
……二人のリアクションとタイミングからして、同時に発見したらしい。
「ハグリッドェ…」
「これは…」
「ハグリッド、説明してくれるよね?」
上から俺の呆然=Aハーマイオニーの考察=A最後にアニーの詰問=B……熱源と思しき暖炉を見ると、もう3月になっていて──更には日中なので、火を入れる必要が無いだろうに、暖炉には火が点いていた。
……それだけならハグリッドが実はかなりの冷え症だったと云う一面を知る事となる一幕だったのだが、もちろんそんな単純な事でも無く──暖炉の中でぱちぱち、と燃える薪と一緒に横たわっている鴕のソレ≠ニ同じくらいの大きさの卵を見付けた。
「……これはドラゴンの卵で間違いないかな、ハグリッド」
「おうとも」
ハグリッドは得意気に頷く。……大きさこそは鴕の卵と同じくらいだが、中に居るモノを俺が見間違えるべくもない。
「どんな種類?」
「ノルウェー・リッジバック種≠セ」
取り敢えずそこまで訊いて、小屋の天井を仰いで仰天しておく。……またハグリッドの悪癖が始まったのだ>氛氓ニ。
ハグリッドは学生時代にアクロマンチュラ>氛汳w蛛のアラゴグを秘密裏にホグワーツで飼育していて、誤解ではあったが──アズカバンにぶちこまれて痛い目に遭っていると云うのに、喉元を過ぎたと同時にその後悔も忘れてしまっているらしい。
……云うまでもなく、ドラゴンの飼育も違法だ。
「かなりの値段がしたんじゃないか?」
チャーリーからドラゴンの卵の闇相場は聞いた事がある。ピンキリだが、100ガリオンを優に超えていたはずである。
「バーで会ったよく判らん、黒いローブの男に賭けで勝ってな…」
「後日引き渡しだったろうに、よくバックレられなかったな。……俺だったらウン百ガリオンもする代物なら、絶対に渡したくない」
「その場でくれたんだ。……どうにも処分に困っとったらしい」
「「えっ?」」
ハグリッドのそんな答えにアニーとハーマイオニーが驚く。……どうやら二人はその状況がどれだけ異状≠セったかが
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