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STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#1
NEXT STAGE
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貴公子が、
年端もいかない少女にそう問いかける。 
 掌中の白金は、色褪せるコトなくその光を称え続けていた。
「え、えぇ、そうね」
 そう言って顔を赤らめたセンセイは、
両目を閉じながら一度コホンと咳払いをして威厳を戻し、
講義を再開する。
「ソレじゃあ 「次」 はその手に集束したチカラを、
『炎』 に変換()えてみて」
「……」
 再び。 
 その 「やり方」 も 「意味」 も全く告げず 「命令」 と 「結果」 のみを
突き付ける小さな師範(センセイ)。 
 取りようによっては理不尽とも云えるその無理難題に、
今度こそ完全に面食らった青年とはやはり裏腹に
その脇の美男子は容易くソレを実行する。
「!!」
「!?」
 突如。
 花京院の女性のように細い指先を揃える掌中に、
鮮やかなエメラルドの炎が出現する。
 炎本来の本質で在る破壊的な印象の全くない、
安らかで清らかで、そして静謐なる存在の灯火。
 その色彩。
 現世と紅世両界にその異名を(非常に悪い意味で)轟かせる、
狂気の “探求者” に爪の垢でも煎じて飲ませたくなるような、
至上の翠蓮(すいれん)
「……」
 やや呆れたような顔で再び花京院を見る承太郎。
 壇上のセンセイもその天賦(てんぷ)の才に驚いたのか、漆黒の双眸を丸くしている。
 そんな中、その優秀な生徒は勝ち誇るわけでも驕るでもなく、
あくまで優しい口調のまま 「()り方」 を承太郎に説明する。
「“エメラルド・スプラッシュ” と、 原理は大体同じだよ。
脳裡に 「結晶」 じゃなく “炎” を強くイメージして
スタンドパワーを操作、具現化してやる。
スタンドは訓練すれば、“その大きさも自由に変えるコトが出来る” んだ。
ソレに較べればそんなに難しいコトじゃあない」
 再び壇上でムクれているセンセイの視線には気づかずに、
優等生の不良生徒に対する懇切丁寧な説明が続く。
「そうだな。君の場合、スタープラチナが殴ったり蹴ったりしてるのをイメージするのと
同じ 「感覚」 で、 “炎” をイメージして視ると良い。
“スタンドパワーもスタンドだから” ソレを操る 「精神力」 の強さ次第で、
別の属性(カタチ)にも出来る筈だ」 
「ああ……ヤってみるぜ」
 承太郎はそう言って静かに瞳を閉じ、花京院の言葉を脳裡で反芻しながら
鋭く集中力を研ぎ澄まし、精神の裡で 『幽波紋(スタンド)』 を念じ始める。
 同時に、その掌中で、
嵐を前にした波打ち際のようにさざめきだす、
白金(プラチナ)の 『存在の力(スタンド・パワー)
「……」
 自分の 「出番」 を取られて面白くなかったセンセイも、
この時ばかりはただひたすら “ガンバレ” とい
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