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STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#1
NEXT STAGE
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《スタンド》能力者』
 その 「経験」 と 「技術」 能力に関する 「知識」 は、
後天的に 『スタンド』 に目醒(めざ)めた自分の遠く及ぶ処ではないようだ。
 無頼の貴公子は素直にその事実を認め、言葉を返す。
「なんか “コツ” とかはあんのか? 手の平に意識を集中して、
スタンドパワーをソコに集めンのをイメージしてみたンだがな」
「最初はソレで良いと想うよ。
欲を云えば、スタンドを外ではなく 「内」 に、
身体内部で 「(シルエット) 」 みたいな状態で存在してるとイメージすれば
エネルギーの流れを体感し易い。
スタンドは本体の外に出てない時はスタンド使いの内部で眠っているだけで
“存在してないわけじゃあないからね”」
「フム……」
 親密に言葉を交わす、二人の美男子。
 その頭上では胸の前で力強く両腕を組み、足を大きく八字に開いた美少女が
憮然とした表情で両者を見下ろしていた。
 出来ればソコは “自分が” 説明したかったのだが。
 しかし、同じこの世ならざる異能を裡に宿す身とはいえ、
チカラの 『発現系』 が違う為にその感得の仕方を自分は 「まだ」 知らない。
 ましてや 「操作」 のコト等夢のまた夢。
 ここはその 『能力』 に一日の長が在る花京院に任せるしかない。
 妙な胸のムカつきは消えないが。
「……」
 まぁ、いい。
“ソレもあと少しの辛抱だ”
 口元にフ、と不敵な微笑を浮かべる少女。 
 着ている服の背徳的なデザインも相まってか、
小悪魔的な微笑が通常の二割増しで甘く危険に光った。
「よし。まぁ、こんなモンか」
「!」
 唐突に耳に飛び込んできた声。
 向けた少女の、視線の先。
 無頼の青年の右掌中で燦爛(さんらん)と輝く、 白金(プラチナ)の光が在った。
 その色彩は、ソレを放つ者の高潔さを象徴しているかのよう。
 きっとこの世の如何なる負の存在でも、くすみ一つすら付けられない。
 そんな心象を想起させるような、綺羅の光輝(ヒカリ)。  
(キレ……イ……)
 口元に悪魔の微笑を浮かべていた少女の表情は一転、
天使の歓喜へと即座に変貌する。
 その隣で同様の光を掌中に携えている細身の美男子には一切目もくれず、
少女はその光に目を奪われる。
 彼女の 「名」 の由来にもなっている、
戦慄の大太刀を手にしたとき以上の執心を持って。
「よぉ?」
「ひゃあぁッ!?」
 甘美なる陶酔の時は、同じく甘い響きを持った青年の美声で以て破られる。
「「講義」 を再開してもらいてーんだがな?
この手に集めた 『幽波紋光《スタンドパワー》』を、
一体どーすりゃあいーんだ? “センセイ?” 」
 普段から教師を一度も 「先生」 等と呼んだコトない無頼の
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