歩兵用武器解説(日本編)その1
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た。現在は世界各国の軍・警察で採用され、SWATや対テロ部隊においては標準的な突入用火器として使用されている。
近年では犯罪者がボディアーマーを着込むなど、拳銃弾では威力不足なケースが現れたため、アメリカ各地のSWATではM4などのライフル弾を使うカービン/アサルトカービンへと更新されている。しかし、過剰な威力を嫌う警察ではまだまだ有効な武器であり、
高精度な9mm短機関銃の需要は完全に廃れたわけではない。
そしてH&K MP5SDはH&K社が、1974年頃に開発した特殊作戦用短機関銃。同社のMP5に、銃身と一体化したサウンドサプレッサーを設けている。
SDとはSchalld?mpfer(独語で"消音装置")の略。
大型の一体型サプレッサーで発砲音を減少させると共に、
内蔵の銃身部に設けた幾つものベント穴で腔圧を落とし、
本来超音速で飛ぶ9mm弾を亜音速弾として発射することができる。異様な見た目とは裏腹に、発射音やマズルフラッシュの軽減効果はかなりのもの。15m離れると、
ボルトの前後音しか聞こえないという。
世界各国の軍・警察特殊部隊に制式採用され、アジアでは韓国のKP-SWAT(韓国国家警察・特攻隊)、
インド陸軍やMARCOS(インド海軍陸戦隊)、
マレーシア王室警備隊などが装備しており、日本でも警察の特殊急襲部隊(SAT)や、銃器対策部隊、
陸上自衛隊の特殊作戦群と海上自衛隊の特別警備隊(SBU)などが採用している。
その一方で30年以上も前の設計ということもあり、当時最高の性能を誇ったサプレッサーの付加価値の低下が指摘されている。また、MP5の特徴であるローラーロッキングシステムは減音効果を高めるものの、構造が複雑なため、サプレッサーによって溜まった発砲ガスによる汚れに起因する故障も多いという。
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