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ゲート 代行者かく戦えり
歩兵用武器解説(日本編)その1
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殊部隊(SATなど)や市街戦を行う陸上自衛隊の狙撃班などで使用する事が念頭に置かれている。






「H&K MP5とSD」

種類:短機関銃

口径:9mm

製造メーカー:ヘッケラー&コッホ社

使用弾薬:9mm×19

装弾数:20、30、40発

全長:550mm(ストック展開時)700m

重量:3100g(弾倉込み)

連射速度:800発/分

有効射程:100〜200m


H&K MP5は、ドイツのヘッケラー&コッホ(H&K)社が設計した短機関銃。現代を代表する近代的短機関銃であり、命中精度の高さから対テロ作戦部隊などでは標準的な装備となっている。基本的にはG3自動小銃を元に、
9mmパラベラム弾仕様に縮小した設計となっている。G3ではモーゼル社が開発し、
StG.45アサルトライフルに組み込んだのと同様のローラー遅延式ブローバック(ローラーロッキング)機構が採用されており、これは本銃でも踏襲された。


この方式では、圧力が低下してから閉鎖が解除されてボルトが開くことから、
反動がマイルドで、
軽量のボルトでも9mmパラベラム弾を安全に射撃できるようになったほか、ボルトを閉鎖した状態から撃発サイクルがスタートする、いわゆるクローズドボルト撃発となったこともあり、当時一般的だったシンプルブローバック方式・オープンボルト撃発の短機関銃と比して、命中精度が高いというメリットがあった。命中精度については、100m以内の近距離射撃であれば狙撃銃にも匹敵するらしい。


しかし一方で、G3の構造をそのまま受け継いだ故に、短所もほぼそのまま受け継いでいる。この機構によってボルトの構造が複雑になり、
単価の上昇にも繋がった。また繊細な整備を必要とし、多弾数発射後にはヘッドスペース(包底面から薬莢位置決め部までの間隔)の点検をしなければ銃が作動不良を起こすこともある。ただし7.62mmNATO弾と比べ遥かに弱い9mm拳銃弾を使うため、ボルトスプリングが柔らかく、コッキングはしやすくなっている。


軍用としては、高性能とはいえ、高価なうえにあくまで低威力な短機関銃でしかないため、後方部隊の護身用火器としても、採用例は決して多くない。ただ、G3とメンテナンスや生産ラインを共用できるため、ノルウェーやイラン、トルコ、
パキスタンなどのG3採用国の一部では、
一般兵向けにも支給されている。


永らく日の当らぬ存在であったが、1977年のルフトハンザ機ハイジャック事件において、MP5を装備したドイツのGSG9が事件を解決したことで一躍有名になり、
続く1980年のイラン大使館占拠事件でこのMP5を装備するイギリスSASの映像が世界に公開され、その地位を不動の物とし
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