第77話
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の化物……!?」
エリィの言葉に答えたミレイユは厳しい表情でヴァルドを見つめた。
「クク……今日はここでお開きか。特務支援課……それからワジ。次会った時はプラトー達のようにもう少しくらいはオレを愉しませろや……?あの旧市街でやったチェイスバトルくらいにはなァ?」
「くっ……」
「てめぇ……」
ヴァルドの言葉を聞いたロイドは唇を噛みしめ、ランディは目を細め
「私までルファディエルさん達とひとくくりにしないで下さい……!迷惑です……!」
「ヴァルド……!」
ティオとワジは真剣な表情で言った。
「に、逃がすもんですかッ!総員、戦闘準備ッ!火炎放射器及びミサイルポッドの使用も許可する!エルミナ大尉の教えを今こそ見せてあげなさい!」
その時ミレイユは号令をかけ
「イエス・マム!」
号令に頷いた警備隊員はミレイユと共に散開してヴァルドを包囲してさまざまな武器やアーツでヴァルドを攻撃し続けたが
「カカ……ぬるいんだよオオオオオッ!」
ヴァルドは一切傷つかず、棍棒を横に振って衝撃波を発生させ
「きゃああっ!?」
「うわあああっ!?」
衝撃波はミレイユたちを吹き飛ばし、ロイド達をも襲ったが
「―――結界よ、我等を守れ!」
ルファディエルがドーム型の結界を展開して衝撃波からロイド達を守った。そしてヴァルドは跳躍してその場から去って行った。
その後、ロイド達はセティ達にも事情を説明して合流し、ミレイユの部隊と協力しながら広大な樹海を捜索したが……結局、魔人化したヴァルドの姿を発見することはできなかった。そして夜も更けていったん捜索が打ち切られた後……ロイド達は深夜近くに支援課に戻り、キーアが用意していた鍋をつつく気力もなく泥のように眠りにつくのだった………
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