第77話
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の様子を見たワジは目を細めて呟いた。
「畜生……”チカラ”を手に入れたこの俺がこんなにもあっさりと……それもあんなガキにまでやられるだと……?ハハハハハハッ!!面白くなってきたじゃねぇか!まさかテメェがそれほどまでの”力”を隠していたとはな、プラトー!!」
一方ヴァルドは悔しそうな様子で呟いて起き上がった後大声で笑いながら魔人化し、そしてティオに視線を向け
「……どうやら今のでワジと同じくらいの好敵手として見られるようになったみたいだぞ?」
「そんな目で見られるなんて、御免被ります………!」
ヴァルドの言葉からある事を察したリィンに言われたティオは疲れた表情で答えながらヴァルドを睨んだ。
「…………………」
一方ワジは黙り込んでいた。
「……クク……どうしたワジ……?いつもみたいに小奇麗なツラでスカした事を言ってみろよ……?そうじゃなくちゃ面白くならねぇだろうが……?」
ワジの様子に気付いたヴァルドは不気味な笑みを浮かべながら言った。
「――――ヴァルド。一体どこで”グノーシス”を手に入れた?」
「そ、そういえば……!」
「ヨアヒム先生が製造したものは調査用のサンプルを除いて全て廃棄されたはず……」
「という事は”誰か”がヨアヒムのように”グノーシス”を製造しているようね……」
「てめぇ……どこから手に入れやがった!?」
ワジの質問を聞いたロイドとエリィはある事に気付き、ルファディエルは目を細め、ランディはヴァルドを睨んで言った。
「クク……さてなぁ。それに、カン違いするな。この”チカラ”は何もクスリだけのモンじゃねえ……クスリはあくまできっかけ――――コイツはオレ自身から生み出された混じりけのない”チカラ”だ。ヨアヒムってのが手に入れた紛いモンの”チカラ”と違ってなぁ。」
「……確かに……ヨアヒム先生の時とは違って暴走はしていないようです。」
「きっかけはどうあれ使いこなせてるってわけか……」
ヴァルドの話を聞いたティオは真剣な表情でヴァルドを見つめながら呟き、ワジは重々しい様子を纏って言った。
「――――ヴァルド。”グノーシス”に手を出したからには”殺される覚悟”はできているのでしょうね?今ここで魔人化を解いて投降するなら、命は助けてあげるわ。」
その時ルファディエルは杖を構えてヴァルドを睨んで呟き
「ほう……?」
ルファディエルの言葉を聞いたヴァルドは興味深そうな様子でルファディエルを見つめ
「ル、ルファ姉!?」
「まさか殺害するつもりなのですか!?」
ルファディエルの言葉を聞いたロイドは驚き、ノエルは信じられない表情で尋ねた。
「―――忘れたのかしら?ヨアヒムやアーネストのように”魔
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ