第75話
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て、厳しい目で見ているような言い方だったねぇ。」
「ええっ!?」
「……そうなんですか?」
口元に笑みを浮かべて言ったワジの言葉にリィンは驚き、ティオは呆けた表情で尋ねた。
「………………………」
尋ねられたソーニャは複雑そうな表情で黙り込み
「そっか、お前らは知らないのか……」
ドノバンは重々しい様子を纏って呟き
「あら、ロイド君達は知らなかったんだ?――――現在、警備隊、警察共にヴァイスハイト局長やギュランドロス司令達――――”六銃士派”が増え始めている事に。」
グレイスは意外そうな表情で尋ねた後真剣な表情で答えた。
「なっ……!?」
「”六銃士派”……ですか?」
グレイスの言葉を聞いたロイドは驚き、エリィは戸惑いの表情で尋ねた。
「ええ。……元々ヴァイスハイト局長達は今までの功績や活躍、後は普段の行動もあって市民、部下共々から支持は高かったのだけれど………この間の通商会議で二大国に大反撃して、クロスベルを守ったでしょう?その事から、”六銃士”達やルファディエルさんを”個人的”に慕う人達が急増し始めているのよ。」
「ルファ姉まで!?」
「……まあ、確かにあの作戦を考えたのはルファディエルさんだしな……」
「あの……それのどこがいけないのですか?局長や司令達が支持されているという事は結果的にクロスベル政府の支持を高める事にもなりますし……」
グレイスの話を聞いたロイドは驚き、リィンは苦笑し、エリィは戸惑いの表情で尋ねた。
「―――言い換えれば、ギュランドロスのオッサンや局長達がクロスベル政府に対してクーデターを起こせば成功する可能性が非常に高いって事だろ?」
その時ランディは真剣な表情で尋ね
「なっ!?」
「ク、クーデター!?そんな噂まであるのですか!?」
ランディの疑問の聞いたロイドは驚き、エリィは信じられない表情をした後厳しい表情でソーニャ達に尋ねた。
「……いえ。そういった動きや噂は今の所、一切感じられないわ。……でもね、市民もそうだけどタングラム門の警備隊員達の間からもちらほらと噂されはじめているのよ。――――いっそ”六銃士”達がクロスベルの政治に関われば、ディーター市長やマクダエル議長よりもクロスベルをより良い方向へと導けるんじゃないかって。」
「警察の方も同じだ。局長達――――”六銃士”がクロスベルにいる限り、自分達の勝利や正義は揺るがないって感じでな。」
「そ、それって………」
「まるで軍隊や”王”を慕う民のような考え方ですね……」
ソーニャとドノバンの説明を聞いたノエルは信じられない表情をし、リィンは真剣な表情で呟き
「ランディさんは気付いていたんですか?」
ある事が気
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