第75話
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から。」
「ええっ!?」
「司令、それは……」
「あら……」
ソーニャの答えを聞いたグレイスは驚き、ドノバンは複雑そうな表情で目を丸くしているルイーネと共に見つめた。
「警察として、現場検証を優先したいお気持ちはわかります。ですがこの横断鉄道はゼムリア大陸における大動脈……既に鉄道公社、両帝国・共和国方面、更にはディーター市長からも大至急の復旧が要請されています。我々警備隊としてはその要請に応えなくてはなりません。……そうでしょう?ルイーネ一佐。」
「う〜ん…………原因もわからずじまいというのはちょっと不安だけど、仕方ないですね。」
ソーニャに視線を向けられたルイーネは考え込んだ後答えた。
「ルイーネ一佐の言う通り、理屈はわかりますがね……」
一方ドノバンは渋い表情で反論し
「でも、事故の原因がわからないと再発の恐れがあるんじゃ……?」
ドノバンに続くようにグレイスも尋ねた。
「それに関しては、復旧と並行するしかないでしょう。とにかく遅くとも、夕方までには片側の路線を空ける必要があります。手配した重機が到着する前に――――」
そしてソーニャが答えかけたその時
「待ってください!」
ロイド達がソーニャ達に近づいてきた。
「あら……」
「あなたたち……」
「あら、ロイド君達!?」
「おお、来たのかよ。」
ロイド達を見たルイーネ達は驚いた。
「あの、副司令……現場検証もしないで復旧作業に入るんですか?」
ノエルは不安そうな表情で尋ねたが
「あなたも警備隊の所属ならばこの路線の重要性はわかるでしょう。それに言いたくはないけれど……復旧が遅れれば、それだけでエレボニアとカルバードの横槍を招くことに繋がりかねないわ。」
「そ、それは……」
「……十分に考えられますね。」
「フフ、この間の通商会議で痛い目にあったから、こちらの隙を突くきっかけを淡々と狙っているでしょうしね。」
ソーニャの答えを聞いて答えを濁し、エリィは疲れた表情で頷き、ルイーネは微笑み
「……その原因の一端を担う一人の貴女がいいますか?」
ルイーネの言葉を聞いたソーニャはルイーネを真剣な表情で見つめ
「あらあら。どうして私達が責められるのですか?私達のおかげでクロスベルの防衛能力の高さは他国から高評価をもらえたのだし、第一痛い目にあわせたのはメンフィルですよ?私達は自治州法に則ってメンフィルに頼まれて動いただけなのですし。それに例えあの件を二大国が気にしてないくても、その件とは別にクロスベルを手に入れるきっかけを狙っている事は事実でしょう?」
「……………………………」
微笑みながら答えたルイーネの言葉を聞い
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