第74話
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ンか、お疲れ様。ひょっとして、さっきからエニグマにかけてくれてたのか?」
「はい、でも何故だか全然、繋がらなくって……セティちゃん達は通じたのですけど、他の皆さんのエニグマにも一通りかけたんですけど。セティちゃん達に何か知っていないか聞いたら、みんな答えを濁していましたし……」
「(人形工房の地下に導力波を遮断する仕掛けがあったみたいだな……)すまない、ちょっと特殊な場所を訪ねていて……どうしたんだ?急ぎの支援要請でもできたのか?」
「いえ、そうではなくて……実は30分前、西クロスベル街道で列車の脱線事故が起きたんです。」
「なっ……!本当か、それは!?」
「はい、既に捜査二課が現場検証に向かっています。タングラム・ベルガードの両警備隊も動いていますし、ロイドさんたちが行く必要はないと思いますけど……念のため連絡しておこうと思いまして。セティちゃん達にも知らしておきましたが、リーダーであるロイドさんの判断なしで動く事はできないと言ってて、ロイドさんの指示を待ちながら支援要請をしているとの事です。」
「そうか……ありがとう、フラン。また何か続報があったらこちらにも伝えてほしい。」
「はい。ついでにあたしの方からセティちゃん達にロイドさんの指示を伝えておきましょうか?」
「助かるよ。……現場に行くとしてもあまり大勢で押しかけても迷惑だから俺達だけで行く事にするから、セティ達にはそのまま支援要請を続けるように言っておいてくれ。」
「了解しましたー。」
そしてロイドはフランとの通信を終えた。
「……何か問題でも?」
「フランからの連絡だったみたいですが……」
「ああ……」
西クロスベル街道での脱線事故の情報について説明した。
「なんだと……!?」
「脱線て……導力鉄道のことですよね!?」
「西クロスベル街道――――エレボニア、メンフィルの両帝国方面か………」
説明を聞いたランディとノエルは声を上げ、リィンは真剣な表情で考え込んでいた。
「ああ、既に二課とタングラム・ベルガードの両警備隊が現場に向かっているそうだから任せてもいいと思うけど……」
ランディ達の言葉に頷いたロイドは考え込み、仲間達もそのまま考え込んだ。
「……さすがに気になりますね。」
「ああ、このキナ臭い状況でタイミングが良すぎだろ。」
「まあ、単なる事故とはちょっと考えにくそうだね。」
「現在のクロスベルからの状況からして、”何か”がありそうだな……」
「ロイドさん……」
「どうするの?」
「”結社”についての情報は今日中にまとめて伝えればいい。俺達もこのまま事故現場の方に行ってみよう。例の”幻獣”か、それとも何らかの組織による仕業か
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