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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第73話
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は呆れ、ノエルは真剣な表情で尋ねた。

「良くも悪くも、自分の知的好奇心を満たすことしか考えていない男だ。どのような目的でこの地を訪れたつもりなのかは知らぬが……少なくともクロスベルにとって良い予兆とはとても言えぬだろう。」

「…………………」

「……確かに聞いた限り、タチが悪そうではありますね。」

「……そしてもう一人……”(はがね)”の名を冠する”第七柱”がクロスベル入りするという情報がある。」

「”(はがね)”……?」

「なんつーか……ちょいとヤバそうな響きだな?」

「……”第七柱”………まさか、アリアンロードという名ですか?」

「リィン……?」

「ほう。その者の事も知っておったか。」

リィンの言葉を聞いたロイドは不思議そうな表情をし、ヨルグは感心し

「もしかして”剣帝”がメンフィルに話したのかい?」

「ああ……何でもレオン少佐がそのアリアンロードという人物が使う本来の武器でない剣を使った時でようやく互角に戦えたとてつもない強さを持つ武人らしい。レオン少佐の話だと”結社最強”の武人といってもおかしくないそうだ。」

「ええっ!?」

「剣を使わせたら人間の中では”最強”の部類に入るあのレーヴェさん相手に得物でない剣で互角ですか…………」

ワジに尋ねられ、答えたリィンの話を聞いたエリィは驚き、ティオは信じられない表情をしていた。

「それで実際そのアリアンロードとやらは相当の腕を持っているのかよ?」

一方ある事が気になったランディはヨルグを見つめて尋ね

「フフ……少々謎めいた人物だが、その男の言う通り、武の腕は相当だ。一つ、言えるとしたらお前達全員が束になって挑んでも敵わぬほどの達人ということくらいか。それこそ、その中に”執行者”No.2であった”剣帝”すらも足元にも及ぶまい。」

「俺達全員でも……!?」

「………確かに私達ではレーヴェさんに勝てるかどうかすらも相当怪しいですものね……」

「つーか、あの銀髪って”執行者”の中でもナンバー2だったのかよ!?」

「そんな人すらもあしらう人って一体……」

ヨルグの話を聞いたロイドは驚き、ティオは複雑そうな表情をし、ランディは信じられない表情で声を上げ、ノエルは不安そうな表情をし

「へえ……?随分と自身満々じゃないか?」

ワジは口元に笑みを浮かべて尋ねた。

「まあ、忠告程度に思っておけ。”第六柱”と違い、高潔な人物とは聞いているが……下手に挑んだりしたら間違いなく返り討ちに遭うだろう。―――――例え”六銃士”全員が揃ったとしても、正直わからないな。”第六柱”に対抗できるとすれば……それこそ”英雄王”や”空の覇者”、後は”戦妃”ぐらいだろう。」

「きょ、局長達
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