四話:勉強会
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しら」
どうかしら、と自信満々な顔で見つめてくるジャンヌ・オルタ。
それに対してぐだ男は曖昧な表情で沈黙し、周りの人間も何とも言えぬ沈黙を漂わせる。
「な、なによ。文句があるならハッキリ言いなさいよ!」
「いいえ、ジャンヌ・オルタ。みんなあなたの素晴らしい発想に驚いているだけですのよ」
慌てるジャンヌ・オルタに対し天然なマリーは素直に褒め称える。
マリーの言葉にジャンヌ・オルタは胸を撫で下ろし他の者もこれで流そうとする。
しかし、ぐだ男に恐れというものはなかった。
『ジャンヌ・オルタって案外乙女思考だよね』
一瞬、ポカンとした表情をするジャンヌ・オルタ。
しかし、次の瞬間には顔を真っ赤にして反射的にぐだ男を吹き飛ばす。
「う、うるさーいッ!」
『バスター!?』
完全に自業自得で吹き飛ばされるぐだ男。
ハッとし、しまった、という顔をするジャンヌ・オルタ。
このままでは倒れてしまうところで救世主は手を伸ばした。
ポフ、という優しい音と共にぐだ男の体は柔らかいものに包まれる。
「もう、突き飛ばしたりしたら危ないですよ」
「ぐ……」
ぐだ男の体を受け止めたのはジャンヌであった。
後頭部に感じる温かく柔らかな存在を必死に意識しないようにしながらぐだ男は立ち上がる。
『ジャンヌ・オルタを怒らないで、今のは俺が悪かったから』
「それは…そうですが……」
まだ納得がいかないといった顔をするジャンヌを説得しながら何とか頭をクールダウンさせる。
そしてどうすればいいのか分からないといった顔をしているジャンヌ・オルタに向き直る。
『ジャンヌ・オルタも変なこと言ってごめん』
「わ、分かればいいのよ。分かれば」
頬を染めてそっぽを向きながらではあるが謝罪の言葉を受け取るジャンヌ・オルタ。
その姿に素直じゃないとぐだ男は困ったように笑うが流石にもう口にはしない。
「では、勉強に戻りましょう。時間も限られていますし」
『そうだね』
一件落着し自分の席へ戻っていくぐだ男とジャンヌ姉妹。
しかしながら、この場にはまだ爆弾を投下する理性の蒸発した人物がいた。
「ところで、ぐだ男。ジャンヌのおっぱいの感触はどうだったー?」
『最高でした!』
「ぐだ男君!?」
騒動はその後も続いていくのだった。
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