四話:勉強会
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のようにくつろぐ、ぐだ男と天草に微笑むジャンヌ。
ひょっとしてこの中では自分だけが常識人になるのかと戦慄し頭を抱えるジャンヌ・オルタ。
そこへエドモンがやってくる。
「……一人増えているようだが?」
「うるさいわね…私が聞きたいわよ…」
「そうか……お前も大変なのだな」
「初めてあんたに同情された気がするわ……」
普段から友人に振り回される者同士伝わることがあったのか疲れた視線を交わす二人。
『みんな揃ったし、そろそろ始めようか』
「どのように勉強を行うのでしょうか? 皆で同じものをするのですか」
『うん。その形で毎日教科を変えていこう。それから。その教科が得意な人は教える係になるとかどうかな?』
ぐだ男の提案に全員が頷く。
後は今日やる教科を何にするかだけだ。
『取り敢えず、今日は何をする?』
「予定では初めに来るテストは世界史ですね」
「なら、テストの順番通りにやっていこうよ」
『それでいいよ。みんなもいい?』
アストルフォの提案に乗り、尋ねるがこれも全員が頷いてくれる。
『じゃあ、今日は俺が教える役に回るよ。俺、世界史得意だし』
「あら、それでしたら私もお手伝いしますわ、ぐだ男さん」
『ありがとう、マリー』
ぐだ男の一番の得意教科は世界史である。
そしてマリーは全教科の点数が高い教養の高いお嬢様である。
因みに、天草とエドモンも全教科で非常に優秀である。
「ぐだ男ー、早速だけどどういう風に覚えたらいいの? ボクすぐ忘れちゃんだよね」
『暗記だけだと疲れるから歴史上の人物と実際にあって話をするイメージを持つとかは?』
「例えば?」
言われて少し黙り込んだ後に口を開く。
『例えば、リチャード獅子心王と会って“激討、朝まで騎士王トーク”で盛り上がったり、サラディン強すぎじゃない? とか、遠征期間長すぎて英語話せなかったってホント? て、質問したり、弟のジョン失地王があんなに下手な外交策したのは実は自分の十字軍遠征の借金のせいとか話すイメージをする』
ぐだ男が話し終えると素直に感心するグループとおかしなイメージに笑うグループが出来上がっていた。
「あははは、おもしろーい!」
「なるほど、だからぐだ男君は歴史が得意なのですね」
「いや、後半はともかく“激討、朝まで騎士王トーク”ってなによ」
爆笑するアストルフォに感心するジャンヌ。
そして意味不明なワードにツッコミを入れるジャンヌ・オルタ。
『いや、アーサー王大好きらしいから』
「ハッ、何? 何でもかんでもエクスカリバーとか名前付けちゃったりするわけ?」
『かもしれない』
まさかー、と冗談で笑いあう彼らは知らない。
平行世界ではまさにそ
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