四話:勉強会
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さと家に上がれ! 場所はエデに聞け。俺はこいつをケースに入れてくる」
「ええー。せっかくだしボクとも遊ばせてよー」
「お前は何をしにここに来たのか思い出せ、アストルフォ!」
「あ、そっかー。それじゃあ、またね子猫ちゃん」
エドモンに連れられて消えていく子猫を見送り家に上がる。
そこからはメイドのエデに案内されて広い部屋に向かう。
因みにこの中でぐだ男と天草はエドモンの部屋に来たことがあるが、今回の場所は別だ。
「それにしても広い家ですね」
「あら、ジャンヌは広いお家が好きなの? それだったら、今度わたしの家へ来てみませんか。勿論、皆様も」
部屋に着き落ち着いたために簡単な話を始める。
エドモンは勿論、マリーの家も一般家庭ではあり得ない大きさをしている。
しかし、性格はボンボンというわけではないので多くの者から好かれているのだ。
「それにしても……あいつのあの追い詰められた顔! 惨め過ぎて最高だったわね!」
エドモンがまだ来ていないためかジャンヌ・オルタは残忍な笑みを浮かべ笑う。
それに対して特に思うことはないぐだ男だが、エドモンが来た時に喧嘩が始まっても困るので話題を反らす。
『ジャンヌ・オルタの笑顔も最高だよ』
「ええ、お姉様の最高の魅力の一つです」
「ばッ!? 何ふざけたこと言って……え?」
場に沈黙が走る。ここにいるのは六人。
ぐだ男、ジャンヌ、ジャンヌ・オルタ、天草、アストルフォ、マリーのはずである。
もう一度確認をする。
ぐだ男、ジャンヌ、ジャンヌ・オルタ、天草、アストルフォ、マリーそしてブリュンヒルデ。
『なんだ、ブリュンヒルデさんか』
「なんだじゃないわよ! なんであんたがここにいるのよ!?」
「そこにお姉様が居るからです」
「そこに山があるからみたいに答えるんじゃないわよッ!」
本来ならば今回の勉強会にはブリュンヒルデは呼ばれていない。
と言うよりもジャンヌ・オルタが意図的に誘わないようにしていた。
だが、そんな小細工など歯牙にもかけぬとばかりに彼女はここにいる。
「まぁまぁ、心強い味方が増えたのはいいことではありませんか」
「そうそう、マリーの言う通りだよ。あ、ブリュンヒルデ。お菓子持ってきたんだけど食べる?」
「ありがとうございます」
「なんで誰も驚かないのよ……」
何事もなかったようにニコニコと微笑むマリー。
持ってきていたお菓子を開けてみんなに分け合うアストルフォ。
余りにも自然に馴染むブリュンヒルデの姿にジャンヌ・オルタは重い息を吐く。
『いつものことだし』
「ええ、毎度驚いていては疲れてしまいますよ」
「賑やかなのはいいことですし」
「ああ……頭痛い」
まるで実家
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