ハイスクールD×D 聖剣使いは平和が好き
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うにと追放以外の処置が取られていないのだし」
「えっ、なんですかそれ!?」
「初耳なんだが!?」
「すまんな。これが教会の現状なんだよ。まともな奴にしか正しい情報は回ってこないんだ。残りは目が曇っている奴らだ。この二人みたいに」
俺の言葉にショックを受けたのか部屋の隅でのの字を書き始めた二人の首根っこを掴んで持ち上げる。
「まあ、この馬鹿二人には言い聞かせておく。話は戻るが、これ以上恥の上塗りが起きないように出来れば今回の件には触れないようにしてもらいたい。上はともかく中間層と下がうるさいだろうからな」
そのまま二人を引きずってドアに向かう。
「そういうことでよろしく頼む。ああ、積極的に関わらないなら別にいいから。こう、襲われたりしたら全力で滅ぼしちゃっていいから。俺の仕事はこいつらの教育と聖剣の回収だから。それさえ出来れば俺は怒られないで済むから」
「待て」
退出しようとしたところで、ずっとこちらを睨んでいた男が声をかけてきた。
「何か用か?」
「僕は、元君達の先輩だ」
「ああ、バルパー・ガリレイが主導していたあの計画の生き残りか。残念だが、俺たち全員天然の聖剣使いだから関係ねえや。俺なんてあの計画以前から聖剣の担い手だし。人工物と一緒にされてもねぇ」
俺の言葉に男が揺らぐ。あの実験の詳細は知っているから教会を恨んでいても仕方ないな。それと、イリナだけは天然とは言えない。本人は知らないから別にいいだろう。詳細も天然を人工的に強化した感じだし。
「あっ、そうだ。君と一緒で生き残りがもう一人いるよ。神器に目覚めて毒ガスから生き残ったんだ。仮死状態だったけど2年ほど前に目覚めたよ」
「馬鹿な!?みんなが逃がしてくれた僕以外に生き残りなんて!?」
「いやいや、実際救出した本人が言うんだから本当だって。名前はトスカだったな。なあ、イザイヤ君」
トスカから聞いていた名前を告げると同時に完全に崩れ落ちた男の前に近寄り、耳元で囁いてやる。
「会いたいなら、こっそりと合わせてやる。君に対しても負い目があるからな。上に掛け合ってもいいぞ」
それから肩を軽く叩いて今度こそ二人を引きずって部室から退出する。
「あ〜、もう、やだやだ。二人は使い物にならないどころか仕事を増やすし、予想以上に悪魔が使えないし、コカビエルはただのバカだし、聖剣で遊ぶバカ二人もいるし。なんで世界はこんなんなんだろうな?」
教会の真実を知って腑抜けになった二人を放っておいたら襲撃されて聖剣を奪われていた。コカビエルからの招待状を受け取ってパーティ会場にやってきてみればグレモリー眷族とシトリー眷族がボロボロの姿で今回の事件の主犯者共達と対峙していた
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