第24話『競争』
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者へバトンパスを目指していた。
てか正直言って速すぎる。俺が普通に走ったスピードと同じくらいだよアレ!?
本物の獣のような勢いは、遠くから見る俺でさえ圧倒した。何かすげぇ…。
そして何のトラブルも起きることなく、彼はバトンパスを終え、その競技は赤団が一位となったのだった。
*
家族の起床があまりにも遅かったため、実は俺は自分で弁当を作っていた。そしてそれを食べる場所は家族の元ではなく、毎度お馴染みの魔術室だった。
「やっぱここが落ち着くな〜」
そうやってホッと息をつく俺。
でもやっぱり静かに食べれるとはいかない訳で・・・
「お前さっき負けたんだから、約束守れよ」
「え、何か約束したかしら〜?」
「とぼけても無駄だ。さて、どんなことをしてやろうか…」
「ひ、酷いのは止めてよね!」
やっぱり部長と副部長が部室で弁当を食べていた。
しかも何やら謎な話をしている。約束って何だろう?
まぁそんなことはいいか。とりあえずあとちょっと頑張って、部活戦争を好調子で挑まないと・・・
「大変っす!!」
そう言って豪快に扉を開けて部室に来たのは、暁君だった。
ゼェゼェと息をしている辺り、そこそこなスピードで廊下を走ってきたのだろうか。
暁君が走る程の大変な事態って・・・?
「どうしたよ暁?」
「何が大変なのよ?」
部長と副部長が訊くと、彼は驚くべき答えを返した。
「部活戦争の開始時刻が昼食後に変更したんすよ…!」
「「「は??」」」
状況がよくわからない俺らは、ただ首をかしげるだけだった。
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