EPISODE11.人の心はこんなにも弱いけど
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」
フィーネはそう言い鞭を伸ばし翼を狙うが、美冷とフォルテが盾となり翼を庇い、
「翼さん!今です!」
美冷は翼に言う。
「ああ!-♪迸れ!この命尽きるまで 共に見た夢が叶う時まで 奏であった悲しみを取り戻さん 鬼火の制裁にて-」
翼はアーマーの脚部を翼のように展開し飛翔、フィーネの攻撃を回避しながら上空に舞う。
「-♪いざ飛ばん 背負った怒涛の羽根 断罪の天空に舞いて-」
フィーネの攻撃をかいくぐった翼はカ・ディンギルの先端に着く。
「-♪確かめよう 同じ場所には居られない〜 だ〜か〜ら〜 戯れるには飽きた!否ッ!緋の藻屑と消えよ!-」
翼は全身全霊の力で大技の炎鳥極翔斬を放ち、カ・ディンギルを真っ二つに破壊する。しかし、その爆発に翼も巻き込まれてしまう。
「風鳴ッ!」
キョウヤは爆発するカ・ディンギルに向かって叫ぶが返事は無く、キョウヤのヘッドギアから天羽々斬の反応が消滅してしまう。
「くっ、風鳴翼。お前のその勇姿、忘れないぞ。」
キョウヤは惜しむような表情をする最中、
「私の─私達の悲願が、人類の完全なる相互理解が……」
破壊されたカ・ディンギルを前にフィーネはただ嘆いていた。
「フィーネ!お前の計画もここまでだ!諦めろ!」
キョウヤはフォルテ達と合流しフィーネに投降の意を持ち掛けるが、
「許すものか。貴様らは私の逆鱗に触れた。異世界の装者達、三人もろとも生かして帰すものか!」
フィーネは怒り狂い、NIRVANA GEDONを無造作に放ちキョウヤ達が回避する中で素早く移動し美冷の首を掴む。
「美冷ッ!」
キョウヤは反応するが、フィーネは美冷をカ・ディンギルの残骸に投げ捨て、美冷のギアはその衝撃で粉砕され解除されてしまう。
「よくも、俺の女を!」
キョウヤは怒り、フィーネに突進するが、フィーネは鞭を剣のように変え、装甲の無い部分を切り裂かれ、その攻撃によってキョウヤのギアも解除されてしまう。
「キョウヤ、大丈夫か!」
フォルテもキョウヤの惨状を見て、普段の冷静さを失い、傷ついたキョウヤのもとに向かうが
「させるものか!」
フィーネはフォルテの足首を鞭で絡め捕り、瓦礫に打ち付けて白盾を破壊し、引き寄せて腹部を殴り続け、蹴り飛ばしフォルテのギアも解除させる。そして、フィーネはキョウヤの攻撃によってギアを解除され、放心状態になった響の所に向かう。
「それでも、こいつ等よりも許せないのはお前だ、立花響。」
そして、フィーネは響の髪を掴んで持ち上げ、
「下らない善行をべらべら説教がましく押し付けて、そんな幻想は通じるわけは無い。人間は古来バラルの呪詛によって呪われ、手を繋ぐことよりもその手を切り落とす道を選ばざるをえない事態に陥った。私は、その呪いを解き、人類が互いに理解しあい私はその功績をもってあの人に認
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