ドッキリ大作戦
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てくるかな?と見ていると、そこにいるのは予想には出てこなかった人物だった。
『そ・・・ソフィア・・・』
水色の髪をした男装好きの天使、シリルちゃんだった。なぜか血まみれの。
「ちょ・・・どうしたのシリルちゃん!?」
なぜラミアからシリルちゃんが連絡してきたのかという疑問が頭からぶっ飛ぶほどの強烈な格好に思わず絶叫する。その声を聞き付けたギルドのみんなが、ソフィアの後ろから魔水晶を覗き込む。
『お願い・・・たす・・・うわっ!!来た!!』
息も絶え絶えの少女は必死に助けを求めてくるが、ガタッと音が聞こえた方角を見ると、恐怖に顔を歪める。
『シャアアアアア!!』
慌てたように画面からいなくなったシリルちゃんと入れ替わるように画面に現れたのは、たくさんの足が生えた見たこともないような魔物。
「えぇ!?何あれ!?」
「あんな魔物見たことないよ!!」
「き・・・気持ち悪い・・・」
見たことのない生物の登場に騒ぎ出す人魚たち。てかあんなのレオンなら何とでもできるんじゃないの!?なんであの子は美少女のピンチを助けないの!?
「ミャア!?あれレオンじゃない!?」
すると、画面の端を指さしてミリアーナさんがそう叫ぶ。まさかと思いながらそこを見てみると、そこには確かに血まみれになった氷の神が倒れていた。
「レオン死んだ!?」
「ウソ〜ん!!」
頼れる魔導士がやられたことに動揺を隠しきれない。見ている全員が言葉を失っていると、魔物が画面からフィードアウトしたかと思うと、その直後シリルちゃんが悲鳴をあげながらギルドの出入口だと思われる方角に走っているのが見えた。
『シャアアアアア!!』
「キャアアアアアアア!!」
「逃げてシリルちゃ〜ん!!」
彼女の後ろから襲いかかろうとしてくるモンスター。今にも取り殺されそうな少女を全員が祈るように手を合わせて見ている。だが・・・
グサッ
シリルちゃんの背中に、モンスターの巨大な爪が突き刺さった。
『シャアアアアア!!』
背中を貫かれたシリルちゃんはその場に倒れると、魔物は動くことのできない少女を次から次へと攻撃を加え、血まみれにしていく。
「え・・・ちょ・・・シリルちゃん?」
人魚の踵でこの映像を見ている全員の顔から血の気が引いた。無惨に食い潰されている少女の姿を見て、誰も口を開くことができない。
「もう・・・無理・・・」
そしてソフィアは見てられなくなって、その場で気絶してしまった。
シリルside
『シャアアアアア!!』
次から次へと俺に攻撃を加えているモンスター。その映像を見て
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