ドッキリ大作戦
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賞している。
「・・・え?これが何?」
一通り見終わった紫髪の青年、グラシアンさんが不思議そうな顔でこちらを見る。今回のターゲットはグラシアンさん!!・・・ではない。
「それにグラシアンさんの魔法で怖いモンスターの幻を入れてください!!」
「もう今まで見たこともないような奴を!!」
さっき彼に見せたのは俺がただ怯えているだけに見える映像を録画したビデオ魔水晶。その映像に、グラシアンさんの魔法で凶悪なモンスターを登場させ、相手を驚かせようという魂胆だ。
「別にいいけど・・・誰にやるんだ?それ」
了承を得るのは簡単だった。しかし、グラシアンさんは一応誰にこの映像を見せるのか気になっているらしい。
「ソフィアにやろうと思ってます」
「シリルもシェリアも被害に遭いまくってるからな」
今回のドッキリのターゲットはソフィア・バルザック。彼女には日頃、セクハラなどをされて大変辛い目にあっているので、ここらでお灸を据えなければとレオンが提案し、俺も乗っかったわけだ。
「あいつか。ちゃんと驚いてくれるかね?」
標的の名前を聞いたグラシアンさんは腕を組み、う〜んと頭をひねり始める。ソフィアは日頃から見知らぬ女性にもボディタッチを繰り返しているとあって、度胸があると思う。なので、そんなにうまく驚いてくれるか彼は疑問を持ったようだった。
「ほほぅ、何やら面白そうなことをしておるな」
グラシアンさんが頭を悩ましていると、その後ろから中華風の衣装に身を包んだお団子ヘアの女性がやってくる。
「お嬢」
「ミネルバさん」
その人物とは、剣咬の虎の前マスターの娘、ミネルバさんだった。
「メイク薄くなりましたね?」
「そんなことを言うのはこの口か!?」
会って早々に失礼な発言をぶちこんだレオンの頬を左右に引っ張るミネルバさん。少年は引っ張られて痛そうにしているが、ほっぺが伸びること伸びること、そんなにダメージはないんじゃないかと思ってしまうほどに伸びている。
「何?お嬢もやる?」
グラシアンさんからそう言われ、レオンを痛め付けて満足したミネルバさんは彼の頬を離す。
「うむ。楽しそうなイベントだからな。妾もぜひ参加させてほしいものだ」
「「オオッ!!」」
こういうのは好きじゃなさそうな人だと思っていただけに、この申し出は大変嬉しい。もしかしたらソフィアが跳び跳ねるくらいの代物が完成するかもしれないぞ!?
「おい、お嬢にやらせていいのか?」
「ソフィアが大変なことになりそうだな」
「お嬢は結構エグいからな」
何やら後ろでコソコソと内緒話をしている皆さん。彼らはどうやらミネルバさんがこのドッキリに参加するのが不安で仕方がな
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