ドッキリ大作戦
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ソの呼び出しで一時間以上も放置!?」
真っ白になった顔でこの世の終わりでも来たのかというほどに慌てた様子のレオンを見て、ニヤニヤが収まらない。てっきり軽く受け流す程度に留めるのかと思っていたから、まさかここまでのリアクションをしてくれるとは・・・
「あぁ・・・これ絶対怒ってる・・・殺されるやつだ・・・」
脱力して背もたれに体を預けた少年は、ブツブツと絶望にも似たような発言を繰り広げている。さすがにそろそろいいかなと思い、ネタばらしをしようとした時・・・
「あばばばばばば」
レオンは口から泡を吹き出し始めた。
「ちょっ!!レオン!!冗談!!冗談だってばぁ!!」
意識を失ってすぐさま泡を吹き始めた彼を見て大慌てでネタばらし。てか泡って気絶してからしばらく呼吸してないと作られないんじゃなかったっけ?なんでそんなとこまで普通とは違うんだよこいつはぁ!!
完全に予想の遥か上を行く少年の姿に急いで治癒魔法をかけて無理矢理に元通りにする。ただ、意識を取り戻しても彼は気になって仕方がなかったのか、休みの日にも関わらず大急ぎでギルドへと向かっていったのであった。
レオンが家を飛び出して二時間ほど経った頃、家でゴロゴロしていると、少年が自宅の扉を勢いよく開けて部屋へとやって来る。
「シリル、びっくりさせてやろうか?」
「え?」
部屋の扉をバタンッと音を立てて開けた金髪の少年は、ベッドでウェンディがこの間部屋に持ってきて忘れてしまった大きな枕を抱いてゴロゴロしている俺にそんなことを言ってくる。
「いや、いいよ」
たぶんこの子は相当さっきの仕返しをしたいのだろう。でも、何をしようとしているのかわかっているのにわざわざ乗っかる奴はいない。なのでダラッとしながらそう返し、また枕に顔を埋める。
「・・・シリル」
「んん?」
俺が眠っているベッドの脇に腰を降ろし、視線を向ける氷の神。俺はベッドに横たわっているせいか、ちょっと眠たくなりつつある目で彼の顔を見つめる。
「びっくりさせてやろうか?」
「・・・じゃ・・・じゃあお願いしようかな」
まさか拒否したりしないよな?という目でこちらを睨みつつ同じ言葉を繰り返したレオン。よほど悔しかったらしく、意地でも仕返しをしたいようだったので、ここは受けておくことにしようかな。
「俺が作ったスーパーびっくり箱だ!!」
「・・・は?」
どこからか取り出してきた人の顔ほどはある大きな正方形の箱。自信満々の表情をした金髪の少年は、意味がわからず固まっている俺に押し付けてくる。
『スーパーびっくり箱、起動します』
箱の中から聞こえてくる機械音。それを引き
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