第17話
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ウラは真剣な表情で黙って去って行くフィーを見つめた。
「えっと……私ちょっと追いかけてみますね。」
「うん、お願い。」
そしてエマはフィーの後を追って教室から出た。
「……ふう、ラウラもちょっとは折れなさいよ。貴女の方が年上なんだし。」
フィーが出て行った後アリサは溜息を吐いてラウラに指摘し
「うん……それはその、わかってはいるのだが……」
アリサの指摘にラウラは複雑そうな表情で答えを濁した。
「……相変わらずか。」
「水錬の勝負の檻でも揉めていたようだが……」
「いい加減さっさと仲直りをして欲しいわよねぇ。」
一方女子達の様子に気付いたリィンとガイウスはアリサ達を見つめている所にレンが近づいて呆れた表情で呟き
「あのな、レン………君もその仲直りをして欲しい人物の一人であるとわかっていて言っているのか?」
レンの言葉を聞いてリィン達と共に冷や汗をかいて表情を引き攣らせたマキアスは疲れた表情でレンを見つめて指摘した。
「え?レンは別にフィーみたいにラウラお姉さんの事を避けてなんていないわよ?ラウラお姉さんが一方的にレンの事を邪推してレンを避けているだけで、レンはちゃんとラウラお姉さんにも話しかけているわよ。」
「……確かにそうだな。」
「フン、先月の実習も今ひとつだったそうだな?」
レンの指摘にガイウスが静かな表情で頷いている中ユーシスはある程度の事情を知っているマキアスに尋ねた。
「ああ……結局あの二人は最後まであんな調子だったな。―――なあリィン、君の方で何とかできないか?」
「何とかしたいとは俺も思っているけど……また、どうして俺なんだ?」
マキアスに尋ねられたリィンは戸惑いながら尋ね返した。
「いや、普通に適任だろう。」
「フッ、生徒会の手伝いをするお人好しでもあるからな。」
「いや、別にそこまで大した事はしてないんだが……」
ガイウスとユーシスの言葉に謙遜していたリィンはずっと黙っているエリオットに気付いた。
「……?エリオット、どうした?」
「わわっ、な、何?あ、そっか……うん。僕もリィンは適任だと思うよ。マキアスとユーシスの仲直りにも一役買ったみたいだし。」
「じょ、冗談じゃない!」
「仲直りなど、お花畑な妄想は止めてもらおうか?」
エリオットの答えを聞いたマキアスは驚き、ユーシスはエリオットを睨んだ。
「あはは、息ピッタリだし。えっと……そろそろお先に失礼するね。部活に行かなくちゃだから。」
「ああ、吹奏楽部か。」
「フン……そろそろ俺も行くか。」
「おっと、僕も部長に呼ばれているんだった。」
「レンも行くわ。今でないと撮れ
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