第17話
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の本気ではないはずだ。」
「「……………………」」
ラウラの指摘にフィーとレンは何も答えず黙り込み
「―――まあ、それが礼儀じゃない?」
「………サラ。」
「ここはアンタが生きてきた”戦場”とは違うわ。共に競い合い、高め合うための場所よ。それくらいはもう、わかってるんでしょう?それとレンも。あんたにとっては授業如きで本気を出す価値なんてないと思っているでしょうけど、ここが”そういう所”なのはあんたもわかっているでしょう?」
「…………………………」
「仕方ないわねぇ……」
サラ教官の指摘にフィーは黙って頷いてラウラを見つめ、レンは疲れた表情で溜息を吐いた。
「……よし。それでは始めよう。」
その後競争を始めた三人は激しい攻防をし、レンが一足早くプール台にタッチし、更にフィーとラウラはほぼ同着としか思えない速さでプール台にタッチし、レンが1位、ラウラが2位、フィーが3位という結果になった。
「はあはあ……二人ともさすがだね。」
「ふう……そなた達の方こそ。……なのにどうしていつも本気を出さない……?」
息を切らせているフィーに感心されたラウラはフィーとレンを感心した後真剣な表情で二人に尋ねた。
「………………別に……めんどくさいだけ。」
「そうそう、”本気”は”本気を出すべき所”で出すものよ。いつも”本気”を出していたら無駄に疲れちゃうもの。フィーもそう思っているから、滅多に本気なんて出さないのでしょう?」
「ん。」
「……やはり我らは”合わない”ようだな……」
そしてフィーとレンの答えを聞いたラウラは二人から視線を外して厳しい表情で呟いた。
その後一日の授業が終わり、ホームルームの時間となった。
〜トールズ士官学院・1年Z組〜
「うーん、そろそろ本格的に暑くなってきそうな雰囲気ね。そして夏と言えばビールの季節!明日は自由行動日だし、帝都にあるビアガーデンでもハシゴしに行っちゃおうかしら♪」
サラ教官の話を聞いたリィン達全員は冷や汗をかいて呆れ
「まあ、別に構いませんが……」
「ダンディな中年紳士とやらと一緒に行けるアテでもあるのか?」
リィンは戸惑いながら頷き、ユーシスは呆れた表情で指摘した。
「むぐっ……言ってくれるわね。ま、それはともかく次の水曜日は実技テストよ。もう慣れてきたと思うけど一応、備えておきなさい。」
「はい、わかりました。」
「ということは来週末に”特別実習”があるわけね。」
「ふう……前回からそんなに経っていない気がするんだが。」
「うふふ、レンは授業よりそっちの方がいいから、もっと頻繁にあって欲しいくらいよ。」
「
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