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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜不審商人の調査〜中篇(後半)
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きなり急降下だなんて、無茶言ってくれるぜ。威嚇射撃をするだけでも充分足止めになるってのによ……」

さらに続くように青年が苦笑しながら現れた。

「ナイスだよ、ドルン兄、キール兄!」

男性――――ジョゼットの一番上の兄、ドルンと青年――――ジョゼットの2番目の兄、キールを見たジョゼットは口元に笑みを浮かべ

「え………」

「まさかジョゼットさん……いや、”カプア特急便”の飛行艇……!?」

ジョゼットの言葉を聞いたエリィは呆け、ロイドは驚きの表情でジョゼットを見つめた。

「フフ。まさかこんな援軍が来るなんて、私も予想していなかったわ。」

その時、ルファディエルが微笑みながらロイド達の傍に着地し

「へへっ、たまたま運が良かっただけさ。君達の仲間がアロンの依頼を終えて、次の仕事場に向かうついでにアルモリカ村によってもらって、リドナ―を逃がさないようにドルン兄達には空で待機してもらっていたんだ。」

ルファディエルの言葉を聞いたジョゼットは口元に笑みを浮かべて答え

「あ、ありがとうございます……!おかげで助かりました……!」

「フフ、まさかこんな予想外な人物達に美味しい所を取られちゃうとはねぇ。」

ジョゼットの話を聞いたロイドは明るい表情をし、ワジは静かな笑みを浮かべた。

「ま、俺達も因縁の相手に一矢報いる機会をもらえたから、お互いさまさ。」

そしてキールは口元に笑みを浮かべて答え

「久しぶりだな、リドナ―……………よくも俺達を騙してくれたなあ……?」

「しかも俺達を騙した手口と全く同じ手口とはな……ジョゼットから”特務支援課”が受けているお前の調査を聞いてピンと来たぜ。絶対お前が関わっているってな。………俺達がいるからには”二度目”は通じさせねぇぜ?」

ドルンとキールは不敵な笑みを浮かべてリドナ―を見つめ

「お、お前達はカプア家の……!?クッ……!借金で逃げ回っているはずのお前達がどうしてこんな所に……!」

見つめられたリドナ―は信じられない表情でドルン達を見つめた。

「へっ。”空の女神(エイドス)”はまだ俺達を見捨てていなかったって事さ。」

リドナ―の言葉を聞いたキールは口元に笑みを浮かべて答え

(この場合、あの人外ノーテンキ娘に感謝すればいいのかな……?いやいや!そんなの、ありえないから!感謝するとしたら、リベール王家だね、うん!)

ジョゼットはエステルの姿を思い浮かべた後、自分の考えをすぐに止めて、すぐに思い浮かんだ他の理由で納得し

「これでテメエも年貢の納め時だ!大人しくお縄につきなっ!!」

ドルンはリドナ―を睨んで叫んだ!

「……………クククッ………ククククッ……………!クハハハハハハッ………!」


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