暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜不審商人の調査〜中篇(後半)
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捨て台詞を吐いた後去っていった。

「デ、デリック……!」

「うう……」

そして村長はハロルドやピートと共にデリックにかけより

「くそっ、逃がすかッ……!」

「行きましょう……!」

ロイド達はリドナ―の後を追ったが、リドナ―は運搬車に乗って逃げ去って行った!

「ああっ……!」

「まんまと逃げられてしまいましたね……」

「うう……悔しいです!あんな卑怯な輩を取り逃がしてしまうなんて……!」

それを見たエリィは声を上げ、ティオとノエルは悔しそうな様子で呟き

「――――ドルン兄、キール兄!今、村を出て行った運搬車がボク達を騙したあの男が乗っている!ちょっとの間、足止めをお願い!」

ジョゼットはエニグマを出して誰かに伝え

「ジョゼットちゃん……?」

ジョゼットの行動を見たランディは不思議そうな表情をし

「フフ、こんな時の為にルファディエルさんが空で待ち構えていたんじゃないのかい?」

「――――!ルファ姉!!」

静かな笑みを浮かべて言ったワジの言葉を聞いたロイドは目を見開いた後、エニグマで通信をし

「わかっているわ。――――!あら……どうやら今回は私の力は必要なかったみたいよ。」

「へ………」

通信相手――――ルファディエルの答えを聞いたロイドが呆け

「―――とにかく急ぐよ!今ならまだ、あの男を捕まえられるよ!」

ジョゼットはロイド達を促した後、ロイド達と共にリドナ―が逃げ去った方向へと走りだした。



〜アルモリカ古道〜



リドナ―が運転する運搬車がアルモリカ村を去りかけたその時、空にいた小型の飛行艇が急降下して、運搬車の行く道を塞ぎ

「何ィィィィィイッ!?」

それを見たリドナ―は驚きながらハンドルを切り、近くの岩にぶつかり、ぶつかった運搬車は前方部分から煙を上げて動かなくなった!

「こ、これは一体……!?」

その時リドナ―に仲間達と共に追い付いたエリィは戸惑い

「ひ、飛行艇………?」

「目の前の飛行艇を避ける為にあんな事になったと思うが………なんでこんな道のど真ん中に停泊しているんだ……?」

リィンとランディは目の前にある飛行艇を見て戸惑い

「!!あの飛行艇は……――――”山猫号”……!」

同じように飛行艇――――カプア”特急便”の飛行艇である”山猫号”を見たティオは驚いた。

「い、一体何が……起こったというのだっ……!?」

するとその時、運搬車からリドナ―が出て来て、信じられない表情で呟いた。

「フン………まさかテメエを一発ぶん殴る機会が訪れるとはな……」

リドナ―が呟くと、飛行艇のハッチが開いて一人の大男が現れ

「やれやれ……い
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