外伝〜不審商人の調査〜中篇(後半)
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らだ。」
「まさにカプア家を騙した同じ手口か……」
「ほ、本当なんですか……!?な、なんだか突拍子のない発想のような。」
ロイドの話を聞いたリィンは厳しい表情をし、ノエルは戸惑いながらロイドを見つめた。
「いいや、そうでもないさ。見てのとおり、アルモリカ村は豊かな自然に囲まれ、ロケーションは抜群だ。たとえば、高級別荘地を管理する第三者に売り渡すとしたら……どれくらいの値がつくと思う?」
「それこそ……数千万ミラかけてでも落札したい人はいそうね。村の人達が同意するとは全く思えないけど……」
「ああ、だからこそこれだけの手間をかけて詐欺をはたらいたんだろう。もし土地自体が目的と仮定すれば……彼の行動にも説明がつく。広大なレンゲ畑を含めたたくさんの農場、そして私有地の権利書を手に入れ……本社に帰るとの名目でクロスベルから姿を消してしまう。そして、用意していた販売ルートに土地の権利書を売りさばき、多額のミラを得る……それこそが、ミンネスさん……あなたの真の目的だったんです。」
「……う……ぐぐ……」
ロイドの説明を聞いたミンネスは唸り
「ミンネスさん……そ、そんな…………」
デリックは信じられない表情でミンネスを見つめた。するとその時
「―――ロイドさん!」
「ボクも来たよ!」
聞き覚えのある男性と娘の声が聞こえ
「この声は……」
声を聞いたロイド達が振り向いたその時村長とイアンの助手である子供とハロルド、そしてジョゼットがロイド達に近づいてきた!
「よかった、間に合ったようですね。」
「デリック……」
「…………………」
ロイド達を見たハロルドは安堵の表情をし、村長はデリックを見つめ、ジョゼットはミンネスを黙って睨んでいた。
「親父に、ハロルドさん……!?」
「バ、バカな……!?何故お前がこのクロスベルにいる……!?」
ハロルド達を見たデリックは驚き、ミンネスは信じられない表情でジョゼットを見つめていた。
「へえ〜……………てっきり”初めまして”と言われるかと思ったよ。」
ミンネスの言葉を聞いたジョゼットは不敵な笑みを浮かべ
「……………!!」
「まさか……!」
ジョゼットの言葉を聞いたミンネスは表情を青褪めさせ、リィンは驚きの表情で口元に笑みを浮かべてミンネスを見つめるジョゼットを見つめていた。
「キミは、たしか法律事務所の……」
一方ロイドは驚きの表情で子供を見つめ
「イアン先生の助手のピートといいます。本来なら先生が来るはずでしたが、憲法草案の作成の関係でどうしても出かける必要があったので……」
見つめられた子供―――ピートは答えた。
「証拠……ですか?」
「
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