外伝〜不審商人の調査〜中篇(前半)
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(むしろ後者が本心っぽいな……)わ、わかったよ。それじゃあ皆にも一応、考えておいてもらうとして……この資料については、要点を手帳にメモしておくとしよう。……ひとまずこれで、ミンネスの疑惑を追及する材料が集まったはずだ。一旦、ハロルドさんの家に戻る事にしよう。」
「ええ、そうしましょう。」
その後ロイド達はヘイワース宅に戻った。
〜住宅街・ヘイワース宅〜
ヘイワース宅にロイド達が到着すると、そこにはイアンもいた。
「おお、あんたたち……」
「どうやら、戻ったようだね。」
「イアン先生……来てくださったんですね。ハロルドさんも戻ってきたみたいですし。」
「ええ、一通り商売仲間へ聞き込みが終わりましたので。そちらの首尾はどうですか?」
「ええ、おかげさまでいろいろと掴むことができました。」
「ハロルドさんのほうではないかわかった事がありますか?」
「ええ……一応は。と言っても、これが何を意味するのか……」
エリィに尋ねられたハロルドは頷いた後考え込んだ。
「フフ、せっかくの情報だ。何でもいいから話してみたらいいじゃない。」
「ええ、お願いします。何か現状の情報と結びつくかもしれませんし。」
「確かに……それもそうですね。私はミンネスという名前に心当たりがないか、貿易仲間たちを尋ねて回りました。すると……どうやらミンネス氏は、クロスベル入りした頃に、ある事を調べていたようなのです。」
「ある事……というと?」
「ええ、それは……クロスベル各地の『地価』なんだそうです。」
「『地価』ねえ……」
「確かに工場を作る関係で、地価を調べる必要はあるけど……しかし、製菓業界の役員がする事か?」
「ミンネス氏が不動産屋のようなことをしていた訳ですね……でも、なんでそんな事を調べる必要が……リィンさんの言う通り、そう言った事は専門の業者がする仕事なのに……」
ハロルドの情報を聞いたランディやリィンは眉を顰め、ノエルは不思議そうな表情をしていた。
「もしかすると……これはミンネスの目的につながる重要な証言かもしれない。」
「ほ、本当かね?」
ロイドの話を聞いた村長は驚き
「ふむ、一理あるかもしれんな。それに、私のほうでも役に立てそうな事を見つけたよ。」
イアンは頷いた後意外な事を言った。
「え……?」
「ハロルド君、それにトルタ村長。これから私の事務所で、探し物を手伝ってくれないかね?」
「イアン先生……?」
「わしらは構わんが……何か重要なものなのかね?」
イアンの提案を聞いたハロルドと村長は不思議そうな表情をして尋ねた。
「いや、そこまで決定力のある証拠にはならないでしょう
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