外伝〜不審商人の調査〜中篇(前半)
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ディエルは微笑んでいた。
「……マジですか。」
「はは、相変わらず頼りになるなあオイ。段々、ルファディエル姐さんに似てきてねえか?」
ロイドの答えを聞いたティオは目を丸くし、ランディは笑いながらロイドを見つめ
「ハハ、さすがにそれは言い過ぎだよ。俺がルファ姉の域に達するなんて、まだまだだし。」
見つめられたロイドは苦笑した。
(ううっ……ロイドの憧れにして、目指すべき人……本当に恋敵として厄介な人ね、ルファディエルさんは……)
ロイドの答えを聞いたエリィは複雑そうな表情をし
「……確かに私達にとってはヒントもない状況で、今までの事件の真相を当てたルファディエルさんはあまりにも凄すぎですものね……」
「それがルファディエル姐さんの良い所だろ♪……んで、どういう矛盾なんだ?」
静かな笑みを浮かべて言ったティオの言葉に嬉しそうな表情で答えたランディはロイドに尋ねた。
「昨日のホテルでの会話をよく思い出せさえすれば、そこまで難しくはない答えだよ。一言だけ、ミンネスがこぼした言葉……それと矛盾する内容が確かにあるんだ。それこそが、ミンネスが『クインシー社の役員』ではないという証拠になっている……」
「そ、そこまでのヒントがこの資料の中に……?」
「ああ、それは――――」
戸惑っているノエルにリどが答えかけたその時
「―――待った。それは一旦黙ってようよ。」
ワジが制した。
「へ……どうしてだ?」
「フフ、キミだけわかってるってのも何だかシャクじゃないか。だから、実際にミンネスに突き付ける時まで宿題にしておかない?」
「あ、あのなあ。遊びじゃないんだから……それにルファ姉だってわかっていると思うぞ?」
ワジの意見を聞いたロイドは呆れた後言い
「キミより遥か上の反則的な推理力を持つルファディエルさんは最初から勘定に数えていないよ。」
「そうそう。そもそもルファディエル姐さんに推理で勝つなんて、俺達が戦闘で”風の剣聖”に挑むぐらい、ありえねえよ。」
「た、確かに……」
ロイドの言葉を聞いたワジは口元に笑みを浮かべて言い、ワジに続くように言ったランディの言葉にノエルは苦笑しながら頷いた。
「……まあ、私もワジさんの意見に賛成です。ロイドさんの答えが間違っている可能性もありますし、ここで考えを統一するのは危険かと。それに、いつもいつもロイドさんに良い所を持っていかれるのもシャクですし。」
ティオは呟いた後ジト目でロイドを見つめ
「ティオすけの言う通りだな。ちょっとは自分はわかっていても俺達に良い所を残すルファディエル姐さんを見習いやがれ。」
ティオの言葉を聞いたランディは悔しそうな表情でロイドを睨んだ。
「
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