外伝〜不審商人の調査〜中篇(前半)
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がその弁護士に聞いてきたリドナーって男がそのミンネスっていう男みたいにボク達に”良い人”だと思わせてドルン兄やキール兄、そしてボクを信用させて、土地の権利書と資産の一部を譲渡させるサインをドルン兄にさせて、そのまま姿を消し……後は知っての通り、ボク達には莫大な借金が残ったわけ。……で、その後ボク達は行方を眩ませて、しばらくは空族をやっていたんだ。」
「ジョゼットさんにそんな過去があったなんて……………」
「その……何と言えばいいか……………」
「す、すみません……辛い過去を思い出させてしまって……」
複雑そうな表情で答えたジョゼットの話を聞いたティオは驚き、エリィは辛そうな表情をし、ノエルは申し訳なさそうな表情をした。
「ああ、別に気にしなくていいよ。ボク達は今の生活に貴族だった頃より満足しているし、借金の件もリベールの異変の解決を手伝った事でアリシア女王がボク達を無罪放免にする所か、私財をなげうってまでボク達の借金を肩代わりしてくれてさ。そのおかげでボク達はこうして真っ当な仕事でアリシア女王に借金を返していけるんだ。」
「アリシア女王が……!」
「噂通り慈悲深い方なんだな……」
ジョゼットの説明を聞いたロイドは驚き、リィンは静かな笑みを浮かべた。
「……しかし、ジョゼットちゃんの話を聞く限り、状況とか全て似すぎてねぇか……?」
「というか、まるっきり同じ手口としか思えないよねぇ?ひょっとしたら同一人物とか?」
一方ランディは目を細め、ワジは口元に笑みを浮かべてロイドに視線を向け
「……そうだな………もしかしたら同一人物の可能性もあるから、できればジョゼットさんにミンネスに会ってほしいけど、さすがにそこまで無理は言えないしな………」
視線を向けられたロイドは考え込んだ後、残念そうな表情で溜息を吐いた。
「………………だったらさ。ボクの連絡先を教えるから、そのミンネスって男に会いに行く時に連絡してきてよ。もしかしたら、リドナーの顔を知っているボクやドルン兄達がそっちに行けるかもしれないし。」
するとその時ジョゼットは考え込んだ後提案し
「え……いいんですか?」
提案を聞いたロイドは目を丸くして尋ねた。
「うん。もうボク達みたいにまた騙される人達が増えるのは見たくないし、それにもしそのミンネスって男がボク達を騙したリドナーと同一人物なら一矢報いてやりたいからさ。」
尋ねられたジョゼットは口元に笑みを浮かべて答え
「……ありがとうございます、ジョゼットさん。」
ジョゼットの答えを聞いたティオは静かな笑みを浮かべて軽く会釈をした。その後ジョゼットと連絡先を交換し合ったロイド達はIBCに向かった。
〜IBC〜
「あら
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