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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
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「ああ……またも『上手すぎる話』だ。しかも土地の権利書となると……もし悪用されたとしたら取り返しのつかないことになる。」

ハロルドの説明を聞いたノエルとロイドは真剣な表情をし

「それにしても土地の権利書まで集めれたなんて……よほど信用されていたんだな……」

リィンは驚きの表情で呟いた。

「うむ……ミンネスという男の怪しさが全く払拭されていない状況じゃ。私有地だけなら、万が一何があったとしても人的な被害はほとんどないが……村の中の土地にそんな事が起こってるとは思いもよらなかったのじゃ。」

「なるほど、のっぴきならねえ状況とも言えるかもしれねえな。」

村長の言葉を聞いたランディは目を細めて頷いた。

「そこで、あんたたちにはより明確な形であの男の正体を暴いてもらいたいと思っておる。容疑が確定していない今の状況で警察にこういったことを頼めるものじゃろうか……?」

「いえ……もともと俺達は警察の規律からは外れた存在です。ミンネスという男に少しでも怪しい点がある今の状況……謹んで捜査に当たらせてもらいます。」

「すまない……あんたたちには本当に世話になるのう。」

「それじゃあ、どこから手をつけるのがいいかしら?正直、今の所何の手掛かりもないけど……」

「確かに、根拠と言えるものは何にもない状況だよね。」

「そうなんだよな……」

エリィとワジの意見を聞いたロイドは考え込んだ。

「それでは皆さん……まずはイアン先生に相談してみるのはどうでしょう?」

するとその時ハロルドは提案した。

「イアン先生に……?」

「ええ、今はミンネスという男が”怪しい”という事しかわかっていませんが……イアン先生に状況を説明すれば、なんらかの犯罪への兆候を読み取ってもらえるかもしれません。」

「なるほど……いい考えかもしれませんね。彼がやろうとしている事に少しでも近付けば、捜査の取っ掛かりになるかも……」

「ただ、イアン先生は最近、例の独立宣言に関連して相当忙しくしているようです。もしかしたら、いらっしゃらない可能性はあるかもしれませんが……」

「ま、なんにしろ法律事務所に行くとしようぜ。いないならいないでそのとき考えりゃいいさ。」

「ああ……早速訪ねてみよう。」

「では、そちらはよろしくお願いします。私も商売仲間などにクインシー社やミンネス氏の噂を当たってみようと思います。」

「それは……助かりますね。よろしくお願いします。」

「すまぬな……あんたたちだけが頼りじゃ。何もできない自分が不甲斐ないが……」

ロイド達の会話を聞いていた村長は申し訳なさそうな表情をした。

「いえ……俺達にお任せください。」

「ま、村長はここで待ってるといいさ
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