第71話
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みる価値はあるかもしれませんね。危険が伴うかもしれませんが。」
「確かに、あの奇妙な少年の目的くらいは掴んでおきたいね。もしかしたらあの工房に滞在してるのかもしれないし。」
人形工房で再会した工房の主人であるヨルグの言葉を思い出したティオとワジはそれぞれ頷いた。
「さ、賛成です!ただでさえ二大国との衝突が危ぶまれているこの状況……これ以上、怪しげな勢力を放置するわけにはいきません!」
「そうね……まずは工房を直接、訪ねてみる形でいいのね?」
ノエルの意見に頷いたエリィはロイドに確認し
「ああ、様子を見てみよう。……場合によっては、捜査令状を手配する必要があるかもしれない。ただ、あまり大人数で行っても会ってくれないかもしれないから、昨日のように二組に分かれて、一組が工房に行ってみよう。」
確認されたロイドは頷いた後提案し
「だな……よし、そんじゃあとっととチームを分けた後出かけるとするか。」
ロイドの言葉に頷いたランディは口元に笑みを浮かべて言った。
「ねえねえ、みんな。もうお仕事に出かけるのー?」
するとその時キーアがロイド達を見回して尋ねた。
「ああ、そのつもりだけど……キーアは今日は……図書館に行くんだったっか?」
「んー、シズクのために点字の本を探そうかなって。お買い物して帰るけど晩ゴハン、食べたいものあるー?」
「お買い物って……キーアちゃん、大丈夫なの?」
キーアの申し出を聞いたエリィは驚き
「確かに料理は何度も作ってもらっていますが……」
ティオは目を丸くして言った。
「うん、モモのお父さんとかオスカーからいつも買ってるし。デパートの食品コーナーのおばちゃんとも仲いいよー?」
「い、いつの間に……」
「ほう?中々顔が広いな。」
キーアの話を聞いたロイドは苦笑し、ヴァイスは興味深そうな表情をし
「ハハ、まあキー坊なら納得だぜ。」
「もしかしたらみんな、キーアの可愛さでおまけしてくれてるかもしれないね♪」
「確かにそれはありえそうですね……」
ランディとシャマーラは笑顔で言い、エリナは苦笑していた。
「そうなると……ちょいと涼しくなって来たし鍋物なんかいいかもしれねぇな。」
「あ、いいですね。みんなで盛り上がれそうですし。」
セルゲイの提案を聞いたノエルは口元に笑みを浮かべ
「鍋物……一体どんな料理なのでしょう??」
アルは首を傾げ
「あら?もしかして二人は鍋物料理は食べた事がないのかしら?」
アルの様子を見たエルファティシアはヴァイスを見て尋ね
「ああ。旅の間は自炊していたし、街にいる時の食事はほとんど酒場か宿屋、後は屋台だったせいで、そ
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