第70話
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”外法”が現れれば、”狩る”事になるでしょう。それが私達”星杯騎士”の使命ですので。」
「そう……ですか…………」
リースの答えを聞いて疲れた表情で溜息を吐いた。
「………………………ちなみにその”外法狩り”というのは?」
一方ロイドは複雑そうな表情で黙り込んだ後、真剣な表情で尋ねた。
「”守護騎士”第五位――――”外法狩り”は率先して”外法”を狩り続けてきたのです。―――リベールの”異変”を引き起こした張本人である背信者――――”身喰らう蛇”の”使徒”の一柱、”白面”ワイスマンを”狩った”のも彼なのです。」
「なっ!?」
「リベールの”異変”の裏にそんな事実が………」
真剣な表情で答えたリースの話を聞いたロイドは驚き、エリィは信じられない表情で呟いた。
「……エラルダ大司教はそういった闇の部分を嫌い、”星杯騎士団”―――”封聖省”への態度を硬化されたのですが……決め手となったのは汚職で追放され、その逆恨みから猟兵団を雇い、七耀教会が運営する福音施設を襲わせた典礼省の元司教を”外法狩り”が”狩った”事によりエラルダ大司教はお怒りになり、”封聖省”への態度をますます硬化させ、”星杯騎士団”のクロスベル入りを禁じられたのです。」
「―――なるほど。だからクロスベルには”星杯騎士”が来れないのですね。」
リースの説明を聞いたティオは静かな表情で呟いた。
「はい。………ですがその”外法狩り”は何か心境の変化があったのか異名を変えたのです。」
「え……そ、そうなんですか?」
「一体どんな異名に?」
口元に笑みを浮かべて言ったリースの話を聞いたティオは戸惑い、ノエルは不思議そうな表情で尋ねた。
「――――”千の護手”………それが今の”外法狩り”の異名です。」
「”千の護手”……………」
「異名からして真反対の意味に聞こえるよな……?」
リースの言葉を聞いたロイドは呆け、ランディは不思議そうな表情をし
「”誰もが幸せになれる世界”……………彼の恩師がかつて目指し、辿り着けなかった世界を作る事を目指す事を決意をする意味で、彼はその異名を名乗っているのです。」
「”誰もが幸せになれる世界”………」
「そんな世界は存在し得なく、遠く、果てしない世界ですね………でも、そんな世界ができるといいですね。」
静かな笑みを浮かべて言ったリースの説明を聞いたノエルは呆け、エリィは複雑そうな表情で呟いた後微笑み
「ええ。―――”千の護手”の事はギルドや警備隊、警察内部にも秘密でお願いします。”守護騎士”は教会内でも最高機密の存在ですので。」
「……わかりました。」
そしてリースの言葉にロイドは重々しい様子を纏っ
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