第69話
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居をしていても失礼だわ。」
エラルダ大司教の様子を見たエリィはロイド達に言い
「ああ……それでは俺達はこれで失礼します。」
「うむ、悪く思わないでくれ。」
エリィの言葉にロイドは頷いた後エラルダ大司教に軽く頭を下げ、仲間達と共に退室した。
「オイオイオイ……ちょいとばかり意地悪すぎやしねぇか?」
「しかも私情に走っていた部分がありましたね。あれで大司教とは聞いて呆れます。」
部屋を出て、廊下で立ち止まったランディは目を細め、ティオは呆れた表情で言い
「せ、先輩……ティオちゃん……」
二人の言葉を聞いたノエルは言い辛そうな表情で二人を見つめた。
「ただ、後ろめたい雰囲気は特にありませんでしたね。まるで私達に隠すのが正しい事だと思っているような……」
「……恐らく何らかの禁忌があるんだろうな。それもマーブル先生が知らないほどの禁忌が……」
「やれやれ、そんな風に言われると余計に知りたくなるだけだけどね。こうなったら、いっそティオに頼んでその”外法狩り”とやらにこっそりクロスベルに来てもらうか、外国で落ち合って事情を話すというのはどうだい?」
ティオやロイドの話を聞いたワジは静かな笑みを浮かべてティオを見つめ
「無茶言わないで下さい。第一あの人との連絡方法なんて、知りませんし。」
見つめられたティオはジト目で答えた。
「そういや”外法狩り”だったか?一体どんな事をしている神父―――星杯騎士なんだよ?」
「それは………」
そしてランディに尋ねられたティオが言い辛そうな表情をしたその時
「―――『星杯騎士・心得六箇条』……『外法、滅すべし』……”外法狩り”はその心得を率先して引き受けていたのです。」
聞き覚えのある女性の声が聞こえ
「え……」
声を聞いたロイドが驚いたその時、リースが反対側の扉から姿を現した。
「貴女は……」
「リ、リースさん……?」
リースを見たロイドやエリィが戸惑いの表情を見せたその時
(シッ、お静かに……このまま礼拝堂を出て寄宿舎まで来てください。)
リースは小声で言った後その場から去って行った。
(ど、どうします……?)
(彼女は確か『星杯騎士団』の関係者という話だな……とにかく行ってみよう。)
(ええ、それがいいわ。)
その後ロイド達は大聖堂の近くにある寄宿舎に向かった………
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