第69話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ほう……?一体誰かね。」
ティオの言葉を聞いたエラルダ大司教は興味深そうな表情をしたが
「――――”外法狩り”。大司教でしたらこの異名に心当たりがあるのでは?」
「!!!」
真剣な表情で言ったティオの言葉を聞いて目を見開き
「げ、”外法狩り”……?」
「何だか物騒な異名だな…………」
「とても神父とは思えない異名ですよね……?」
ロイドは戸惑い、ランディは目を細め、ノエルは不安そうな表情をし
(まさか…………)
(やれやれ……よりにもよって大司教の前でその異名は禁句だよ……)
ある事に気付いたエリィは真剣な表情になり、ワジは疲れた表情になっていた。
「……………なぜ、その者の事を知っている。」
一方エラルダ大司教は厳しい表情でティオを見つめて尋ね
「昔、お世話になった事がありますので。――――”影の国”で。大司教でしたら、”影の国”の事も”星杯騎士団”か”封聖省”から報告が来ているのでは?」
尋ねられたティオは静かな表情で答えた後、尋ね返し
「……………………………」
尋ね返されたエラルダ大司教は重々しい様子を纏い、そして厳しい表情で黙り込んでティオを見つめた。
「せ、”星杯騎士団”!?」
「じゃあ、その”外法狩り”の異名ってまさか………」
一方ロイドは驚き、エリィは真剣な表情でティオを見つめ
「―――はい。”守護騎士”第五位の方の異名です。名前は明かせませんがその方と行動を共にした事があるんです。」
見つめられたティオは真剣な表情で頷いた。
(………”影の国”……という事はあの写真の中にいるという事だけど……まさか、ティオが行動したという”守護騎士”はケビン神父なのか……?)
ティオの答えを聞いたロイドは真剣な表情で考え込んだ。するとその時
「――――駄目だ。”星杯騎士団”に……よりにもよって”外法狩り”にクロスベルの土を踏ませる等、断じてならん。」
エラルダ大司教は厳しい表情でティオを睨みつけて言った。
「……それはあの人の”仕事”が関係しているのでしょうか?確かに聖職者とは言い難い”仕事”をしているようですが、今はそんな事を気にしている場合ではないかと思いますが。このまま状況をほおっておいたら、いずれ”幻獣”の被害者が出てくるかもしれませんし。」
そしてティオは話を続けたが
「……君は奴や”星杯騎士”の危険性や闇の深さを知らないのだから、そんな事が言えるのだ。―――とにかく奴を含め、”星杯騎士”をクロスベルに呼ぶ事等、絶対に許さん。お引き取り願おうか。」
エラルダ大司教は厳しい表情でティオを睨んで言った。
「……そろそろ失礼をしましょう。あまり長
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ