第69話
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入りたまえ。」
エラルダ大司教の許可を聞いたロイド達は部屋に入ってきた。
「ふむ、話を聞こうか。聖典に載っているという植物のことだとか?」
「いえ、まだそうだと決まったわけではありませんが……」
「まずは、これまでの経緯を一通りお話しします。」
そしてロイド達はエラルダ大司教に事情を話した。
「……時、空、識の気配に不可思議なる魔獣……」
事情を聞いたエラルダ大司教は考え込んだ。
「その、以前報告させて頂いた塔や僧院の魔獣とも違っていて……」
(あ、そういえば……)
(前に教会に相談してみるって言ってましたよね。)
ノエルの言葉を聞いたロイドとティオはある事を思い出し
「………………………その花というのは今、持っているのかね?」
エラルダ大司教は黙り込んだ後尋ねた。
「あ、はい。光は失われていますが……」
尋ねられたロイドは答えた後エラルダ大司教の前に蒼い花を置いた。
「!!!……これは……」
するとその時エラルダ大司教は目を見開き、信じられない表情をし
「ひょっとして……」
「やはり何か心当たりが!?」
エラルダ大司教の反応を見たロイドは真剣な表情になり、ノエルは尋ねた。
「………――――いや。残念ながら、心当たりはないな。」
しかしエラルダ大司教は予想外な答えを言った。
「ええっ!?」
「おいおい!そりゃねえッスよ!?」
答えを聞いたロイドは驚き、ランディは目を細めて声を上げ
「どう考えても心当たりがありそうな反応でしたが……」
ティオはジト目でエラルダ大司教を見つめて言った。
「無いものは無いだけだ。……こちらから誘って何だがお引き取り願おうか。これでも忙しい身なのでな。」
「そ、そんな……」
「ああ、シスター・マーブルに聞いたところで無駄だぞ。博識な彼女であってもその花のことは知らぬはずだ。逆に、もし知っていればいささか問題になるのだがな。」
「そ、それって……」
エラルダ大司教の話を聞いたノエルは言い辛そうな表情をし
「……どう考えても知ってる前提の発言だよね?」
ワジは口元に笑みを浮かべて尋ねた。
「どういわれようとも私の答えは変わらない。たとえ警備隊のギュランドロス司令やソーニャ副司令が直接、訪ねて来ようともな。」
「くっ……」
エラルダ大司教の話を聞いたロイドは唇を噛みしめ
「……だったら……私の知るそういう事を知っていそうな、七耀教会の神父の方をこのクロスベルに呼んでもらってもいいですか?その人は普通の神父の方と違う方ですから、大司教が知らない事も知っているかと。」
ティオは静かな表情で言った。
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