第69話
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み
「……ティオ。”場の歪み”の方は?」
「……上位三属性の気配が消滅しました。既にこの一帯に異常は感じられません。」
ワジに尋ねられたティオは黙り込んだ後答えた。
「そうか……」
「ちょ、ちょっと待て。まさかその蒼い花が本当に異常を引き起こしてたのかよ!?」
「まあ、そう言う事だろうね。……そのちっぽけな花程度にそんな力があるとは思えないけど。」
「し、信じられない……」
「い、いったいどういう花なんでしょうか?」
「……もう、その花からはおかしな気配は感じませんが……とりあえずどこかで調べてもらった方がいいのでは?」
「そうだな……医科大学あたりもちょっと専門が違うだろうし。かと言ってリィンの話からするとセティ達も知らない様子だったし……」
ティオの提案を聞いたロイドは考え込み
「と、とにかく失くさないよう保管しておきましょう。心当たりが見つかったら調べてもらえばいいじゃない?」
「ああ、そうするか。」
エリィの提案を聞いて、ロイドは蒼い花を袋に入れて懐に入れた。
「……ふむ……」
「ワジ……?」
「何か心当たりでもあるの?」
「いや……僕のウロ覚えかもしれないけど。教会の聖典に、不思議な蒼い花の言い伝えがあった気がする。」
「えっ……!?」
「おいおい、マジかよ!?」
ワジの言葉を聞いたロイドとランディは驚いた。
「いや、大分前に流し読みした時に見かけた気がするんだけど……エリィとか心当たりはないかい?」
「私もさすがに聖典の全てに目は通していないけど……でも、確かにそんな下りを読んだ気がするわ。不思議な力を持っているという『蒼き花』の言い伝えを……」
「そ、それって……ビンゴなんじゃないですか?」
「少なくとも教会関係者に確認する価値はありそうです。」
「……そうだな。マーブル先生かリースさんのどちらかに相談してみるか。」
「そうね……どちらも適任だと思うわ。」
「おーし、そんじゃあクロスベル大聖堂に向かうか!」
その後ロイド達はクロスベル大聖堂に向かった。
大聖堂を尋ねたロイド達はまず、ロイドやエリィにとっては顔なじみのシスターを尋ねたが、シスターは日曜学校の授業をしていたため、事情は聞けず、教室の前で待っていたロイド達に声をかけたエラルダ大司教に事情を話し、その時にエラルダ大司教が自分も聖典に載る植物を知っているので、よければ話を聞くという好意をもらったため、ロイド達は好意に甘えてエラルダ大司教に話を聞く為にエラルダ大司教がいる部屋に向かった。
〜夕方・クロスベル大聖堂〜
「―――失礼します。特務支援課の者です。」
「ああ、
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