第2章:異分子の排除
第31話「トーナメントに向けて」
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次は近接戦!!」
「っ...!!」
敢えて声を上げ、一応気づかせておく。
甘いかもしれないけど、ちゃんとした実力が見たいからな。
そう思いつつ、ブレードを展開して接近する。
「速っ...嘘!?」
「はぁあっ!」
ライフルを迂回しながら回避し、回り込むように接近する。
当たりそうなのは片っ端から弾いていたため、鷹月さんは少し驚いたようだ。
「っ....!」
「はっ!」
「きゃぁあっ!?」
ライフルが牽制にもならないと悟った鷹月さんは、慌ててブレードを展開しようとする。
しかし、立ち止まっているうえに、展開に少し時間がかかるため、その前に俺が接近して一閃する。...我ながら容赦ねぇな。
「く...ぅう...!」
「はぁっ!」
「っ...!」
吹き飛ばされ、それでも立ち上がろうとした鷹月さんに再度接近する。
俺が振りかぶり、咄嗟に展開しておいたブレードで防ごうとして...そこで寸止めする。
「...終わりだ。SE削り切ったら他が何もできなくなる。」
「ぁ...あ、うん...。」
ブレードを仕舞い、鷹月さんにそういう。
一瞬呆然とした鷹月さんだが、終わったと理解して立ち上がろうとする。
「っ、きゃっ...!」
「っと...。」
しかし、模擬戦の緊張が解けたからか上手く立ち上がれずにこけそうになる。
咄嗟に俺が支える事で事なきを得たが。
「し、篠咲君!?」
「悪い。ちょっと思いっきりやりすぎたか?」
「う、ううん...。...緊張しすぎちゃっただけ...。」
とりあえず、しっかり立たせてから、一度ISを解除する。
「...あー..模擬戦の感想言っていいか?」
「あっ、うん。いいよ。」
不安そうな顔で俺の言葉を待つ。...言い出しにくい...。
「...まず、判断はよかったと思う。自分の力量が分かったうえでの行動は合ってたし、ライフルが無理だと悟ってブレードに変えようとしたのも合ってた。」
「そ、そうなんだ...。」
知識自体はあっても、実際操縦するには鷹月さんはまだ初心者だ。
それに、剣道とかで接近戦の心得もないのなら、ISの授業の一環で特性を少し知っているライフルで攻撃するのは合っている。接近を避けるように後退しながらというのもいい判断だ。
「...だけど、細かい所が力不足かな...。まず展開速度。それと...ブレードを展開する時立ち止まっていた事。...このどちらかを解決していれば、俺の一閃は防げたかな。」
「うっ...。」
「生身に近い動きをしている俺が言えた事じゃないが...ISの機動性を
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