SIDE:A
第六話
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えるね。
† † †
「こほん。今のハルトなら使えるだろうから僕のとっておきの術を教えちゃおうかな」
「じゃあ私も教えてあげるわ!」
まさかの展開にビックリする俺。今回は俺が開発した術を見てもらうだけのつもりだったのに嬉しい誤算だ!
「おおっ、マジで!? 教えて教えて!」
「いつも歳の割りに落ち着いているハルトだけど、こういう時は子供っぽいね」
お目目を輝かせてテンションが上がる俺に苦笑する両親。現金な子でごめんね!
「僕が教えるのは形態変化の究極形である技、螺旋丸だよ」
そう言って父さんが掌を上に向けると、その上に蒼いチャクラの球体が出現した。先ほど俺が使った『偽 双腕・零次収束』のようなそれではなく、球体の内部のチャクラは渦を巻いて乱回転しているのが分かる。父さんの十八番である螺旋丸だ。
確かに形態変化を習得している今の俺なら多少苦労するかもしれないけど、覚えるのは不可能じゃないかも。
「金剛封鎖は教えたから、私が教えるのは封印術の天動象門陣よ!」
うずまき一族は封印術を得意としているから必然的に教わるのは封印系の術になる。封印術の使い手はそんなにいないから母さんから教わる封印術は貴重な体験だ。
まずは父さんの螺旋丸から教わることになった。
「じゃあまずはこれだね」
そういって父さんが渡してきたのは何の変哲もない水風船。屋台で見かけるものそのものだ。
「この螺旋丸は僕が三年かけて開発したものでね、習得するのは非常に難しいんだ。まあハルトなら案外すぐに覚えられるかもしれないけどね。なにせ才能が半端ないから」
父さんも同じく水風船を取り出した。
「すでに分かっているかもしれないけど、螺旋丸はチャクラを掌上で乱回転させて圧縮し相手にぶつける技だ。そのため、まずは最初の段階としてチャクラを球状にするところから始める。まずはこの水風船を割ることから始めようか」
――パンッ!
一瞬、水風船がぐにゃっと歪な形にゆがむと、破裂した。中の水が落ちて地面を濡らす。
むむっ、理論は分かるしイメージも付くけど、上手くいくかな? 俺の忍術のほとんどは【創造忍術ノート】で作った奴ばかりだからなぁ。もちろん火影邸の巻物などで自力で覚えたものもあるけど。形態変化も一応自力で覚えたものだし。
「まあ続きは後でも出来るから、先に母さんから術を教わりなさい」
「ん、それもそうだな」
いそいそと水風船をポーチに入れる
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