第6章
体育館裏のホーリー
第113話 顕現緋龍
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スは本体ではないか。
なら、本体を見付ければ良いだけだ!
ズボオオオオオ!
「っ!?」
カリスの足下から『暴食の餓龍』が現れ、カリスに噛み付く。
飛龍達を操りながらも、地中に潜ませていたものだ。
俺はカリスを噛み砕かない様にしながら、カリスを俺の傍まで投げ飛ばす。
「ぐっ!」
ガシッ。
ドラゴン達を消して、苦悶の声を上げるカリスを仰向けにし、額を掴む。
「一体何を…………ッ! まさか!?」
「もう遅い!」
カリスが俺の意図に気付くが、既に遅く、カリスの脳内に緋のオーラを流し込んでいた。
このカリスが偽者なら、本体がどこか離れた場所で操作をしている事になる。なら、操作する為の繋がりがあるはず。なら、その繋がりを利用して、『緋色の侵食』の応用で逆探知を行う。
「クッ!」
ドゴォォン!
目の前のカリスが爆発し、その爆風を至近距離でモロに浴びるが、そう来るだろうと予期していた俺は緋のオーラを纏って爆風を防いでいた為、無傷だった。
そして、爆発寸前で逆探知には成功していた。
「大丈夫なの、アス君!?」
至近距離での爆発をくらった俺の身を案じて、ユウが叫んでくる。
「ああ、平気だ! 俺は奴の本体を追う! ここは任せて良いな?」
俺の問い掛けにライニー以外が頷いて返してくる。
俺もそれに頷いて返し、逆探知で見付けたカリスの下に向かって駆け出す!
「ドレイク! 翼を頼む!」
『へいへい』
俺の背中から緋のオーラで作られたドラゴンの翼が生える!
その翼を羽ばたかせ、俺は駆けながら飛び立つ!
ドレイクに翼の制御を任せる事で一応空を飛んで移動する事ができる様になった。
それにしても、人の身でありながら翼を生やして空を飛ぶなんてな。なかなか感慨深いものがあった。
まあ、今はそれに浸ってる場合じゃないか。
俺は最大飛行速度でカリスの下へと飛翔するのだった。
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