第6章
体育館裏のホーリー
第113話 顕現緋龍
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見ると、それは人の指だった!?
「みんな遅いから、暇潰しで全員俺様が食ったよ♪ ……ゲロマズだったけど」
フリードがウエッと舌を出しながら言う。
「……食った……!?」
「……その人……人間を辞めてます」
小猫ちゃんが鼻を押さえながら言う。
「アハハハハハハハハッエアッアアッアアアアアアッ!」
哄笑を上げるフリードの体が異常に隆起し出す!さらに体のあっちこっちから翼やら、角やら、巨大な腕が生えてくる。顔も醜悪なものになり、手足も異様に太くなっていく。その様相は小猫ちゃんの言う通り、人ではなかった。文字通りのバケモノだった。
「人を合成獣にするなんて……よっぽど頭のイカレた奴がいるみたいだな」
千春さんがウエッと舌を出しながら、忌む様に言う。
本当だぜ。一体どういう頭の構造をしていれば、人をこんな風に作り替えられるんだ!?
他のみんなも一様に不快な表情をしていた。
「ヒャハハハハハハハハハハッ! セッカク感動ノ再会ダカラ、良イ事教エテヤルヨ。サッキ君達ガブッ倒シテキタ眷属悪魔の女達ハ、ゼーンブ元ハ有名ナシスターヤ各地ノ聖女様方ナンダゼエエエエエッ!」
「なんだって!?」
フリードの言葉に教会出身のゼノヴィアが驚きの声を上げる。
俺達も驚いていた。
「熱心ナ聖女様ヲ言葉巧ミニ超絶上手イ事ヤッテ堕トスノガアイツノ趣味ナノサァァァ! アハハハハハハハハハハッ!」
「……じゃあ……アーシアは……!」
「アル日、トアル悪魔ノオ坊チャンハ、チョー好ミノ美少女聖女様ヲ見付ケマシタトサァ。デモ、聖女様ハトテモ大事ニサレテイテ、簡単ニ連レ出ス事ハデキマセン。ソコデ、ケガシタ自分ヲ治ストコロヲ他ノ聖職者ニ見付カレバ、聖女様ハ教会ヲ追放サレルカモ、ト考エタノデシタァ」
「……なんだよ、それ……なんなんだよ、それはよ……!?」
「信ジテイタ教会カラ追放サレ、最底辺マデ堕チタトコロヲ救イ上ゲテ犯ス。心身共ニ犯ス。ソレガ坊チャンノ最高最大ノオ楽シミナノデアリマスウウウ!」
「テメェッ!」
今にもフリードに殴り掛かろうとする俺の肩を木場が掴む。
「……その想いをぶつけるのはディオドラまで取って置いた方が良い」
「お前ッ! これで黙ってろって言う……ッ!」
木場の冷静な物言いが癪に障り、思わず胸ぐらを掴むが、木場の表情を見て何も言えなくなる。
木場の瞳に憎悪と怒りに満ちていたからだ。
「……ここは僕が行く」
「……木場……」
「……あの汚い口を止めてこよう」
木場は俺の横を通り過ぎ、フリードの前に立つ。
「ヤアヤアヤア! アン時俺ヲブッタ斬リヤガッタクサレ『騎士』サンジャアアーリマセンカァ! テメェノオ陰デ、俺様ハ
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