二日目 繰り返される四日間
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そろそろ教えてちょ?」
「午後に成れば分かるわよ」
「引き伸ばし!?
昨日から無茶苦茶気になってたんですけど……」
昨日それのせいでなかなか寝付けなかったんだからな。
「まぁ、いいじゃない。
明日になればから午後になればに成ったのだから」
「先延ばしされると余計気になるんですけど」
そして「ふふっ」とラムは笑って無言。
お楽しみって奴ですね、分かります。
「なら、話を変えるけど。
ラムはなんで今日、雨が降るって分かったんだ?」
「その質問は誤りよ。
分かったんだ。
では無くて知ってたんだ。
が、正しいわバルス」
妙にドやった表情でラムは告げる。
「じゃあそうするけど。
なんで知ってたんだ?」
「『午後』に成れば解るわよ」
「これも午後なの!?」
「そう、そうね……。
丁度お昼時かしら」
────午後……。
客人の正体は午後では解る。
雨が降ると知ってたのも午後で解る?
なんか関係してるのか?
俺のチンケな脳みそで考えても答えは出ない。
いや、出せない。
多分、それは俺の予想を大きく上回った回答『結果』だからだ。
この異世界は魔法って言うチートOKな世界なんだ。その類がヒントと言われても100%の回答なんて出せる訳ない。
だが、ここでラムの言っていた単語を思い出す。
────神様?
そう、彼女は未完成な神様と言っていた。
────まさかな。
そう、それは流石にない。
そう俺は信じ、午後がやって来るのを待つ。
仕事してりゃ時間なんて忘れる。
この胸のモヤモヤもそれで忘れる筈だ……。
「うーん。スバル君じゃないか?
どうしだんだい?こんな所で?」
それは聞き慣れた声の……筈だった。
なのにおかしい。
『声』と『外見』が一致しない!?
「誰で、せう?」
「おやおや。主人の顔を忘れるなんてとんだお茶目さんだ」
そして男は歩み寄り。
「この瞳の色で解るだろう。
スバル君?」
────碧眼と金眼。
そう、俺はこの青年を知っている。
普段はピエロみたいな身なりで口調も変態じみた青年を俺は知っている。
「………………ロズっち?」
「はははっ。私のそんな風に呼ぶのは君くらいだよ、スバル君」
……どうやらロズワールの様だ。
色々と突っ込みたい。
なんでそんなまともな服装なの!?
「ロズっち……?
その服装は?」
「おや、似合ってないかな?」
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