二日目 繰り返される四日間
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はっきり断言しよう。
解んない♪」
そして空間は凍り付く。
「いやーね。僕も詳しく解んないんだ。気付いたらその変化に気付いてたんだよ。まぁ、当の本人はそんな自分の変化すら忘れちゃってるけど」
「……」
「そんなゴミを見るような目で僕を見ないでよ……興奮するじゃない」
────駄目だ……この人は。
この人と話をすると疲れる。
それは、この会話が始まる前から分かっていた事だ。
だが、実際会話が始まると予想以上の疲労感に苛立ちを感じる。
落ち着いて冷静に対処しようにも……この変態はその冷静な対処すら無効化する空気の読めない魔女なのだ。
「まぁ、僕の知らない事を知ってると言っても。姉さんの知っている事は別段、大した事じゃ無いって事は分かったよ」
「そ、そんな事はないよ!?」
「なら、僕をあっと言わせるネタを話してくれないかな?」
「そ、そうだね……」
今度からこそ真剣に悩みながらラードンは記憶の情報を漁っている。
────まぁ、期待はしてないけどね。
この姉の事だ。
また、どうでもいい事を言ってくるに違いない。そう頭の片隅に言い聞かせ姉の行動を待つ。
「た、例えば……だよ」
ラードンはこっそりと小声で。
「今日、ナツキ スバルの体験する一日ってのは……?」
「……?」
「いや。だからこれから始まるスバルの日程? みたいな」
そう、ラードンはナツキ スバルの繰り返される四日間を全て見届けてきた。
────運命は変わろうとしている。
これも抑止力なのかな?
目の前の結果『エキドナ』の登場は正にそれだ。
何時かはここを訪れると分かっていた。それは決められた事だったので問題ない。
寧ろ、これは結果が変わろうとする抑止力の働きかけもあるだろう。
────じゃないと……エキドナの登場はありえない。
予期せぬ来訪者 エキドナ。
彼女ならナツキ スバルを助け出す為に力を貸してくれる存在と成るだろう。
「姉さんの言ってる意味は解らないけど……その笑顔は?」
「あり?」
「そのニヤけ方は悪巧みしてる顔だよ」
「そんな事ないよ!
これから始まるRe:スタートが楽しみなだけさ!」
さぁ、これからどうなるのだろう。
僕は助けないよ、スバル。
でも、手助けはしてあげる。
君が何度、僕を忘れても。
僕は何度でも君に助言しよう。
そしてその度に君を殺す。
「じゃあ……運命に抗うとしますか!」
────ガチャガチャ。
ふぅー。美味かったー。
や
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