二日目 繰り返される四日間
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間の事だけど……」
「早速、本題中の本題だね。
まぁ、それは私も片付けようとしてた事だから構わないけどさ」
「姉さんは何度も見てるから気付いているでしょ。
ナツキ スバルの繰り返される四日間に」
「気付いているも何も。
スバルが死ぬ度に私は会ってるよ」
────え?
エキドナの表情は固まった。
当然だろう。その異変にエキドナが気付けたのは前回の四日間からなのだから。
「それって……姉さんは何時から?」
「その質問の回答は難しいね。
それはスバルが繰り返される四日間が始まった頃からかな?
それともスバルの四日間に異変が起き始めた頃からかな?」
「────」
エキドナの知らない事を姉 ラードンは知っている。
────これはあってはならない事だ。
いや、あってはなりえない事だ。
「姉さん……貴女は」
「さて、知りたい事は単調に説明してよ。
私は疲れる事が嫌いって事は知ってるだろ?」
────姉さんは僕の知らない知られざる四日間を既に知っていた。
そこは。その点にていては問題ない。
だが、エキドナの知らない四日間の詳細を知っているのは予想外だった。
知識面に関してエキドナに勝る魔女は居ない。
現在の知識には疎いエキドナだが。
過去の失われた記録なら誰よりも秀でている。
そしてこの事の事態は過去の出来事が絡んでいる。
「姉さんは……繰り返される四日間を何時から知ってるの?」
「知ってるも何も僕は最初から彼を見届けている。
そういう約束をしてるし。僕にはその義務がある」
「最初ってのは何時から?」
そう、エキドナの第一の疑問はそこだ。
この繰り返される四日間は何時から始まっているのか?
繰り返される四日間は気付く事のない四日間。その四日間に気付いてしまったエキドナはこうして来たくもない姉の所まで出向き現在に至っている。
「何時からねぇ……数えるのも馬鹿らしい程かな?」
「答えになってないよ」
「答え合わせなんて意味ないよ。
それとも君は僕に答え合わせさせる為に来たのかな?」
ラードンはエキドナを愛している。
殺したい程。心の底から愛している。
だが、エキドナに対する態度は冷たい。
いや、敢えて冷たくしている。
そうやって妹と遊んでいるのだ。
「はは、次の質問は?」
「……そうだね。
姉さんは何時からスバル君の異変に気付いたのかな?」
「おっと……その質問の回答は難しいね」
少し悩む素振りを見せるラードン。
────そして。
「
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