二日目 繰り返される四日間
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っちをロズっちって認識出来てたんだよな。
あれでも結構お偉いさんらしいし。
ピエロの姿じゃ。検討も付かないけど。
「レムの手伝いにでも行きますか」
午後に成れば。
昼食に成れば解る。
それなら最短ルート選ぶぜ。
昨日は忙しそうだったから聞こうに聞けなかったけどレムなら教えてくれるかも知んねぇし。
厨房目指してまっしぐら。
ガチャガチャッ。ガタゴトッ。
これはとても忙しそうな予感。
厨房に近付くにつれ物音は大きくなり、ドアの前に立つと開けるのを戸惑うくらい熱気を感じだ。
「……失礼しまーす」
ドアを開けるとまず見えたのはレムの後ろ姿。
その姿はさながら一流シェフ。
真剣に料理に取り組み、全神経を料理に向けている。
────これは話し掛けにくい……。
そう判断し。ゆっくりと扉を閉じ、厨房を後にした。
レムも午後を……楽しみにしてる。
レムが昨日、一生懸命取り組んでいた料理の下ごしらえを思い出す。
昨日からずっと頑張ってるんだよな。
ラムも今日を楽しみにしてたよな?
レムみたいに行動には出てないけど……いや、出てたかも。
この二日間、あのサボり魔はちゃんと仕事をしていた。
何時もはサボってるような口振りだけどそうじゃない。
レムの陰に隠れてサボってる様に見えるけど仕事はきちんとこなしている。
苦手な事も自分なりにやっている。
────まぁ、それで昨日は大惨事だったんだけどな。
「一体、どんな奴が来るんだ?」
時は一刻一刻と過ぎてゆき。
そろそろ昼食の時間だ。
相変わらず雨は振り続けている。
しまいには雷も。こんな悪天候になるとは思わなかった。
その客人は馬車でやって来るのかね?
それともロズっちみたいに空を飛んで来るとか?
どちらにせよこの悪天候では遅れそうだ。
雨は止まない。
雷は雷鳴を轟かせる。
一瞬ピカっと光り、雷鳴は遅れてやってくる。
それの繰り返し。
屋敷は闇に包まれていた。
闇って程じゃないけど普段、歩いている屋敷の廊下と比べればそれは歴然で。
太陽の光が届かないだけでこれ程の差が出るとは思いもしなかった。
────雷鳴が轟く。
なんだろう。
少し、懐かしい。
────雷鳴が轟く。
久々に雷を見たからかな……。
胸がざわついてる。
────雷鳴は轟き、唸る。
やって来る。
招かれた客人が。
「────レム」
「はい、お姉様」
双子の鬼は同時
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