―始動―
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るという追加効果を持つ。
「来い! 《E・HERO ネオス》!」
「ネオス……!」
そして十代がドローしたカードは、流石というべきか《E・HERO ネオス》。あまりにも早いエースモンスターの登場に、剣山が苦々しげにその名を呟いた。
「でもネオスと言えども、今は《ランスフォリンクス》の方が攻撃力は上だドン! 最後のランスフォリンクスでネオスに攻撃!」
確かに持ち直した剣山がそう自らを鼓舞するように叫んだ通りに、《竜角の狩猟者》のペンデュラム効果の分、今は《ランスフォリンクス》の攻撃力の方が上だ。しかし、二体目の《ランスフォリンクス》の攻撃がネオスに放たれたものの、その間にはある戦士が盾となっていた。
「墓地から《ネクロ・ガードナー》を除外することで、攻撃を無効にする」
「くっ……カードを二枚伏せて、ターンエンドザウルス」
剣山のペンデュラム召喚からの攻勢は、十代の《カウンター・ゲート》と《ネクロ・ガードナー》の前に、半ば以上に失敗に終わる。確かにライフポイントは削ったものの、フィールドにネオスを召喚させてしまったのだから。
「チッ、冷や冷やさせやがって」
「防がれちゃったけど、剣山くんも凄い……」
「オレのターン、ドロー!」
外野の意見はともかくとして、ターンは十代へと移行する。十代のフィールドには、《カウンター・ゲート》の効果で特殊召喚された、《E・HERO ネオス》のみ。対して剣山のフィールドは、《レプティアの侍騎兵》に《ランスフォリンクス》が二体と、ペンデュラムスケールが揃って永続魔法《凡骨の意地》に、リバースカードが二枚。
「魔法カード《アームズ・ホール》を発動! デッキトップを墓地に送ることで、装備魔法カードを一枚手札に加える」
フィールドだけなら剣山が圧倒的だが、十代のフィールドにはネオスがいる。何か仕掛けてくるに違いない――という思考が正しいと認めるように、十代は装備魔法をサーチする魔法カード《アームズ・ホール》を発動する。通常召喚が不可能になる、という重いデメリットこそつくが――
「魔法カード《コクーン・パーティー》を発動! 墓地のネオスペーシアンの数だけ、デッキからコクーンモンスターを特殊召喚する!」
まるでそんなデメリットを感じさせることはなく、十代は剣山に負けじとモンスターを大量展開してみせた。ネオスペーシアンの幼生体たるコクーンモンスターは、それ単体では何の効果も持たず非力ではあるが。
「フィールド魔法《ネオスペース》を発動! そしてフィールドが《ネオスペース》となった時、コクーンモンスターはネオスペーシアンに成長する!」
十代が発動したフィールド魔法《ネオスペース》。ネオスやネオスペーシアンの生まれ故郷である
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