暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―始動―
[4/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るという追加効果を持つ。

「来い! 《E・HERO ネオス》!」

「ネオス……!」

 そして十代がドローしたカードは、流石というべきか《E・HERO ネオス》。あまりにも早いエースモンスターの登場に、剣山が苦々しげにその名を呟いた。

「でもネオスと言えども、今は《ランスフォリンクス》の方が攻撃力は上だドン! 最後のランスフォリンクスでネオスに攻撃!」

 確かに持ち直した剣山がそう自らを鼓舞するように叫んだ通りに、《竜角の狩猟者》のペンデュラム効果の分、今は《ランスフォリンクス》の攻撃力の方が上だ。しかし、二体目の《ランスフォリンクス》の攻撃がネオスに放たれたものの、その間にはある戦士が盾となっていた。

「墓地から《ネクロ・ガードナー》を除外することで、攻撃を無効にする」

「くっ……カードを二枚伏せて、ターンエンドザウルス」

 剣山のペンデュラム召喚からの攻勢は、十代の《カウンター・ゲート》と《ネクロ・ガードナー》の前に、半ば以上に失敗に終わる。確かにライフポイントは削ったものの、フィールドにネオスを召喚させてしまったのだから。

「チッ、冷や冷やさせやがって」

「防がれちゃったけど、剣山くんも凄い……」

「オレのターン、ドロー!」

 外野の意見はともかくとして、ターンは十代へと移行する。十代のフィールドには、《カウンター・ゲート》の効果で特殊召喚された、《E・HERO ネオス》のみ。対して剣山のフィールドは、《レプティアの侍騎兵》に《ランスフォリンクス》が二体と、ペンデュラムスケールが揃って永続魔法《凡骨の意地》に、リバースカードが二枚。

「魔法カード《アームズ・ホール》を発動! デッキトップを墓地に送ることで、装備魔法カードを一枚手札に加える」

 フィールドだけなら剣山が圧倒的だが、十代のフィールドにはネオスがいる。何か仕掛けてくるに違いない――という思考が正しいと認めるように、十代は装備魔法をサーチする魔法カード《アームズ・ホール》を発動する。通常召喚が不可能になる、という重いデメリットこそつくが――

「魔法カード《コクーン・パーティー》を発動! 墓地のネオスペーシアンの数だけ、デッキからコクーンモンスターを特殊召喚する!」

 まるでそんなデメリットを感じさせることはなく、十代は剣山に負けじとモンスターを大量展開してみせた。ネオスペーシアンの幼生体たるコクーンモンスターは、それ単体では何の効果も持たず非力ではあるが。

「フィールド魔法《ネオスペース》を発動! そしてフィールドが《ネオスペース》となった時、コクーンモンスターはネオスペーシアンに成長する!」

 十代が発動したフィールド魔法《ネオスペース》。ネオスやネオスペーシアンの生まれ故郷である
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ