―始動―
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「この万丈目サンダーを呼びつけた上で待たせるとは……」
「何の用ッスかねぇ」
いつものメンバーが校長室に呼び出されたものの、鮫島校長はそこにはおらず。ソファーに座っていたり窓から景色を眺めたり、各々が適当に過ごしていた。
「でも何だか懐かしいわね。七精門の鍵の時みたいで」
「確かに」
校長室にいたメンバーは、微笑んだ明日香が言ったように、件の七精門の事件に関わったメンバーがほとんどだった。大徳寺先生にクロノス教諭と隼人に亮がおらず、代わりに剣山にレイ、吹雪さんが加わってはいるが。
「でもこのメンバーが集められてるってことは……まあ、そういうことだろうねぇ」
「大丈夫です師匠! それに天上院くん! ダークネスとかいう輩は、このサンダーが蹴散らしてみせましょう!」
「なんでその二人だけに言うんスか……」
吹雪さんが言外に読んだ通り、恐らくはかのダークネスとの決戦。このメンバーの中でも半分ほどが戦った相手に、それぞれ緊張が走っていた。
「ダークネス……」
ダークネスが使うNo.カードに意識を乗っ取られたレイが、恐怖を帯びた声色で小さく呟いた。隣から頭をポンポンと叩いて安心させようとしたところ、顔を紅潮させて数回で逃げられてしまう。
「――アニキ!」
緊張感を保ちながらもほのぼのと談笑していたが、ソファーに座っていた剣山が、突如として立ち上がりながら叫びだした。窓から一人で空を眺めていた十代だったが、驚きながらも剣山の方を見た。
「お、おう……」
「こんな時に……いや、こんな時だからこそ、デュエルして欲しいザウルス!」
腰を直角に曲げて、剣山は十代にそう頼み込んだ。デュエルディスクは持っているし、この校長室はデュエル出来るだけのスペースはあるが……
「……いきなりどうしたんだ、剣山」
「オレがどれだけ強くなったか、そのダークネスとやらに通用するのか……アニキが卒業する前に、確かめたいザウルス……!」
そう言いながら、剣山はラー・イエローのデュエルディスクを展開し、十代に見せつけるように構えた。あとは外野の俺たちに口を出す権利はなく、十代はそれに対して――
「……いいぜ、剣山。かかってこいよ」
「……ありがとうだドン!」
――同じくオシリス・レッドのデュエルディスクを構え、剣山に応じるようにデュエルの準備を完了する。お互いに十分な距離を取ると、その間から外野の俺たちは抜けていく。
『デュエル!』
十代LP4000
剣山LP4000
「オレからだドン!」
先攻は挑戦者たる剣山から。お互いに五枚のカードをデッキから引くと、デュエルが開始されていく。
「オレはモンスターをセット! さらに永
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