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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十六話 イゼルローン要塞に帰ります・・・・。
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宇宙艦隊司令長官戦死!!
この情報はミュッケンベルガーが硬く秘匿したため、すぐには前線将兵にはもたらされなかった。無理もない事である。
彼は本隊を方円陣形にし、火力と火線の適宜集中を行い、部隊の崩壊を防ぎながら倍する敵と戦って撤退している。その傍ら彼は当初中央戦場で戦っている残りの2万余隻とグリンメルスハウゼン艦隊に対して、撤退指令を下したのであった。
この時、第十艦隊旗艦を轟沈させ、その艦隊を壊滅させ、殺到してきた第五艦隊と戦っていたグリンメルスハウゼン艦隊はどうしていたか?
まだ戦闘は続いていたのだった。第五艦隊に対しては、フィオーナは麾下の艦隊の高速艦隊を突撃させること3度、敵の右翼のみを集中攻撃することで穴を作ろうとしていた。左翼には手を出さずもっぱら砲撃戦闘のみを継続させている。本隊に対しては麾下の戦艦部隊の主砲を集中斉射させ、司令部直属艦隊に穴をあけさせようとしていた。たえず司令部に攻撃が集中することこそ、心理的に最も動揺を誘うのだということを彼女は前世からの経験で知っていた。
現在の戦況はというと、第十艦隊の残存部隊を帝国軍部隊2万隻が追い散らしているところであり、その余剰戦力がビュコック中将の第五艦隊の、帝国側から向かって左側面に回り込んで攻撃を仕掛けているところである。それに呼応してフィオーナが臨時に(?)指揮を執っているグリンメルスハウゼン艦隊が相対して正面から攻めたてている。
だが、これ以上攻めても無駄なだけだろう。フィオーナはそう思った。30分ほど前から、敵の攻勢がゆるくなり、逆に守勢に徹している。こういう時は何かあるものだ。
「いっそこちらが有利な状況を展開できている間に、撤退するというのも一つの手なのかもしれません」
フィオーナはリューネブルク准将に話しかけた。
「撤退?」
不思議な言語を聞いたかのような反応をされた。
「はい。こちらの戦況に変化がないのに、敵の攻勢が緩くなったということは何かが別の戦場で起こったということです」
「ほう、なるほどな。俺には全体の戦局はわからん。だが、貴官の撤退という言葉は正しいかもしれん。前方の敵艦隊の守勢は崩せそうにない。もし貴官が直に指令できるのであれば、状況は変わったかもしれんが、今の電文指令ではどうしてもタイムラグが出てしまう」
そこが弱点であった。リアルタイムで通信すれば、間違いなく艦隊は大混乱に陥る。そうなれば間違いなく軍法会議ものである。
ちょうどその時、通信主任がミュッケンベルガー大将からの通信文を傍受したと伝えてきた。ところどころ電波妨害のために欠けているが、数度にわたって送られてきているので、内容はわかった。
「・・・・・・・」
無言で読み下したフィオーナは黙ってリューネブルク准
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