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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十六話 イゼルローン要塞に帰ります・・・・。
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対応をめぐって。だが、それを一気に消し飛ばしたのが、ティアナの一喝だった。ついでながらティアナは通信を全開にしていたので、艦の全部署に対してこの放送は流れていた。
「あんたたち!!この期に及んでまだグダグダしてんの!?男だから、女だから、そんなくだらない理由で争っている暇があったら、砲門にかじりついて敵をぶち倒してきなさい!!それが嫌なら今この場で斬り捨ててあげようか?!!?」
腰に差した愛用の剣を引き抜いたティアナが眼光鋭くあたりを見まわした。ロイエンタールでさえ、寒気を覚えなかったわけではないほどの迫力だった。本当に殺されると思った乗組員はぴたりと喧騒を収めると、各々前を向いて必死に計器類にかじりつき、艦を操作し始めた。ティアナのおかげで喧騒は収まったものの、今度は薬が効きすぎたのか皆が硬直しきってしまっている。ロイエンタールは内心やれやれと思いながら立ち上がった。
「皆聞いてくれ」
スタッフが一斉に振り向いた。
「頭に血が上っていても、肩に力が入りすぎていても、勝てる戦いには勝てんぞ。我々は充分すぎるほどこれまで訓練を積み重ねてきた。それを発揮できるか否かは各員の心構えひとつにかかっている。平静さを保っておればいい。俺が卿らに要求するのはそれだけだ」
先ほどのティアナと違って、今度は淡々と話すロイエンタール艦長に各スタッフも各部署のスタッフも皆いつの間にか真摯に耳を傾けていた。
「俺がこういうことを言うのはどうかと思うが、男女についてはそれほど力量の差はないと思っている。いや、正確に言っておこうか。男女がどうなのかというよりもオスカー・フォン・ロイエンタール、そしてティアナ・フォン・ローメルドがどうなのか、つまり各員の個性が重要なのだ。誰が欠けてもこの戦いは乗り切れん。各員それを肝に銘じておいてくれ」
ティアナの一喝とは対照的なロイエンタールの言葉は、単にそれだけであればあまりききめはなかったかもしれないが、両者の言動がミックスすることで、オルレアンの全乗組員に何らかの相乗効果をもたらしたのは確実だった。
戦闘たけなわになると、各員が総力を挙げて艦の出力維持に努め、負傷した仲間がいると、それを救出する者、持ち場を変わろうと進み出る者、励ます者など、まさに艦の乗組員が一体となっていたからだ。
あれほど水面下で軋轢があったにもかかわらず、である。巡航艦オルレアンはヴァンフリート星域で撃沈され、ヴァルハラに向かった仲間たちの輪に入ることはなく、多少損傷を負ったものの航行に支障がないまま艦隊と共に帰路に就こうとしていた。
「艦長殿は少しお休みになるといいわ。後はこっちでしておくから」
ティアナが話しかけた。
「それは駄目だ。お前が先に休め。俺はこのまま戦闘宙域を離脱するまで指揮
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